心理的要因
先日、マネージメントゲーム(MG)研修を開催しました。
今回は通常のルール(現金取引)に売掛・買掛という信用取引を加えたルールで行うキャッシュフローMG(CFMG)を行いました。
材料を掛けで買うので後で買掛の支払いをし、商品も掛けで売るので後で売掛を回収するのです。
私も久しぶりにこのCFMGを行いましたが、その中であることに気づきました。
それは、通常のMGを体験している参加者がいつものように投資をしないということでした。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖
CFMGのルールでは、買掛の支払いよりも売掛の回収の方が早くできるようになっています。
会社から資金が出ていくより(きちんと回収すれば)早く入ってくるルールになっていて、資金的な余裕を作ることができて、それを投資に充てていくことができるはずなのです。
このギャップはどうして生じるのか。
資金がなくても材料が買えるので余裕資金を超えて材料を買ってしまうこともあるかもしれませんが、後でまとめて支払いがくる(買掛の決済)という怖れという心理的な要因が大きいよ
うです。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖
同じようなことは、昨年社内で行ったTOC研修でも実は感じました。
理屈の上ではこうした方がいいということが、おそらく頭ではわかっていているのに、それと違った動きをしてしまうことが起こるのです。
(それがコントロールされた範囲内 であれば問題はないのですが。)
このような心理的要因には、先ほど述べたような「怖れ」や(目先の)「欲」などが挙げられると思いますが、人の「意思決定」や「行動」が心理的要因の影響を受けることは受け入れるしかない事実だと思います。
ただ、原理原則(あるべき姿)を自分自身に定着させていくことで、この心理的な要因の影響を小さくしていくことはできると思うのです。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖ ❖
私のCFMGは、「欲」で過剰投資をして倒産という結果になりました。
まだまだ修行が足りません。
株式会社LR小川会計 代表取締役 小川 泰延
神奈川県川崎市で税理士をお探しなら
経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします