スウェーデン 紙の教科書が復活! デジタル教科書の変更

海外通信 NO.103
スウェーデン 紙の教科書が復活! デジタル教科書の変更

日本では、教科書は4年ごとに改定され2024年は新しい教科書になります。小・中学校の英語の授業では、今年から「デジタル教科書」が導入されます。

一方、教育先進国と言われている北欧 スウェーデンでは、2010年にタブレットやPCを1人1台付与する計画を進め、紙の教科書を原則として廃止するなど、教育現場にITを取り入れてきました。当時デジタル社会にいち早く対応した取り組みとして、日本でも話題になりました。しかし、2023年8月の新学期からスウェーデン全土の学校で、タブレットを使った自主的なオンライン調査、キーボード操作の練習時間を減らし、「静かに本を読む・手書きの練習をする時間」に重点が置かれるようになりました。

これは、特に2016年から2021年にかけてスウェーデンの児童の読解力が低下しており、小学4年生の読解力に関する国際的な評価である「国際読解力調査(PIRLS)」において、ヨーロッパ平均は上回っているものの、毎年ポイントを下げたことを受けたものです。

政府は保育園へタブレットを導入するなど国を挙げて教育の超デジタル化を推進してきましたが、従来の学習方法を取り戻し6歳以下の子供を対象とするデジタル学習を完全に撤廃する意向を伝え、2023年に学校向けの書籍購入費用として6億8500万クローネ(約148億円)相当の予算を公表しました。さらに、学校に教科書を再配布するための予算として、2024年から2025年にかけて年間5億クローネ(約108億円)が投じられる予定です。

スウェーデンのカロリンスカ研究所も、「デジタル情報源から知識を得るのではなく、印刷された教科書と教師の専門知識を通じて知識を得ることに重点を戻すべきだと考えている」との声明を発表しました。

寺子屋で教えていた「読み・書き・そろばん」、現在では「読み・書き・プログラミング」のバランスが大切なのですね。私たちもデジタルとの向き合い方を見つめ直す必要があるかもしれません。

 



~ファイナンシャル・プランナーの相談室 Live in Clover~

クローバー通信

クローバー通信は、働く世代の自営業者やサラリーマンとそのご家族の皆さまの応援団として、家計に役立つ情報をお届けしてまいります

ファイナンシャル・プランナーの相談室は、『LR小川会計グループ』が運営しています。

ロングリレーションズ倶楽部

ファイナンシャル・プランナーの相談室 Live in Clover
〒213-0011 川崎市高津区久本3-3-14 エルアールビル ◆ 土・日 祝日休み 予約制
TEL 044(811)1211 FAX 044(811)1212
E-mail fp-clover@lrm.co.jp


お問い合わせ

神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします