マレーシア サラワク州の長期滞在ビザS-MM2H
海外通信NO.90
マレーシア サラワク州の長期滞在ビザS-MM2H
「リモートワーク」など勤務形態の変化や世界的なインターネットの普及、滞在ビザの種類を追加する国の増加などにより、海外移住がライフプランの選択肢として身近なものなってきました。
マレーシアの観光を目的とした長期滞在ビザ（MM2H）は、2021年10月に発給要件が大幅に厳しくなったのに対し、サラワク州が発給しているS-MM2Hビザに注目が集まっています。
マレーシアは、多文化を受け入れる国民性と比較的安価で充実した生活が実現できるということで世界的に人気があります。サラワク州は、ボルネオ島北西部の海岸沿いに位置する最大面積の州で、ビーチや内陸部に広がる熱帯雨林など、豊かな自然を身近に触れることが出来ます。サラワク州は、マレーシア国内において独自の自治権を有しており、州外との行き来にはマレーシア国民であっても身分証明書が必要です。州都「クチン」からクアラルンプールまでは、空路で約1時間45分の距離にあります。
S-MM2Hビザは、マレーシアの他の州に住む事は出来ますが、年間最低30日はサラワク州滞在が義務付けられています。加えて海外で子育てをしたい30代、資産形成期の40代、リタイアメントを見据えた50代以降と、ライフステージに合わせた要件を設定しています。
S-MM2Hの詳細
【年齢条件】30歳以上
【財産証明】預金や有価証券など夫婦：30万RM（約930万円）以上
【月収証明】夫婦：1万RM（約31万円）以上単身：7千RM（約21万円）以上
【必要定期預金額】サラワク州の銀行に夫婦：25万RM（約770万円）以上単身：15万RM（約460万円）以上
【その他の条件】
・30歳以上：子供がサラワク州の学校に通う理由、長期間サラワク州で治療を受けなければならない理由がある
・40歳以上50歳未満：サラワク州で60万RM（クチン市内）以上、50万RM（それ以外の市）以上の不動産投資をしている
・50歳以上：なし
海外移住は、為替変動や地政学リスクの影響により変更を余儀なくされることもあります。また、取得したビザは、期間以外にも滞在目的が終了又は条件を満たさなくなった時点で、ビザの効力を失い帰国しなくてはなりません。いざという時に慌てないために、信頼できる情報元の確保とともに、リスクを顕在化し対応策を準備しておきましょう。
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