子育て支援 フィンランド編

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子育て支援 フィンランド編

フィンランド

フィンランドは、国連がまとめた【2022年版幸福度ランキング】で、5年連続で1位になりました。また、世界経済フォーラムが各国のジェンダー不平等状況を分析した【2021年男女平等ランキング】では、2位です。男性の育児休暇取得率は80%と、社会福祉が手厚いことで有名です。

今回は日本政府が手本にしようとしているフィンランドの出産・育児制度「ネウボラ」についてご紹介します。

「ネウボラ」は、フィンランド語で「助言の場」を意味する言葉です。

ネウボラは、誰もが安心して子育てができる環境づくりを目的とした、国民皆保険が全家庭に無料で提供しているワンストップ型の支援制度と言えます。

制度の内容は、一家族を同じ保健師が継続的に担当し、母親の妊娠期から子どもの就学前まで、定期的に妊婦健診や乳児健診、予防接種、子育てに関する相談などをすることができます。また、妊娠中に1回実施される「総合健診」では、今後の支援計画を立てます。妊婦だけでなく、パートナーや兄弟を含む家族、医師も参加することで、家族全体で子育てをする意識が芽生え、母親の負担が減ることもメリットの1つと言われています。父親が主体となって利用することもあるそうです。

保健師が一貫して担当することで、妊婦やその家族との間に、お互いの信頼関係を築きやすく、健康面だけでなく、子どもの成長や子育て、家庭間の問題など、その時々の不安や悩みなどを気軽に相談することができます。健康上の異変のみならず、貧困や虐待、産後うつなどの問題の早期発見、予防、早期支援につながり、医師や専門家を紹介することもあります。

この他に、母親手当制度では、出産1人につき140ユーロの現金支給または「育児パッケージ」を選択できます。育児パッケージの中身はベビーケアアイテムやベビー服、親が使用するアイテムなど約50点。祝福と歓迎のシンボルとしても人気があるそうです。

日本では、地域医療サービスにおいて、海外の制度を参考に「日本版ネウボラ」「家庭医療」などに取り組む自治体や団体が増えてきました。また、日本看護協会が運営する「まちの保健室」のような、誰もが気軽に立ち寄り健康相談ができる場も増えてきています。

日頃から、身近に使えるサービスがあるか探しておくといいですね。

 

 

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