海外通信NO.81 2020年ドバイ国際博覧会
海外通信 NO.81
2020年ドバイ国際博覧会
中東で初めてとなる国際博覧会ドバイ万博が1年遅れの2021年10月1日から2022年3月末まで半年間にわたって開かれています。
今回は博覧会の目的とデジタルならではの体験性を持った「バーチャル日本館」をご紹介します。
古くから時の支配者達は、博覧会を開催し財宝や戦利品を展示することによって自らの権勢を誇示してきました。紀元前のエジプトやペルシャでは、国王即位祝典行事として芸術品や衣類が民衆に披露されました。また古代ローマでは辺境征服の後で戦利品や奴隷が民衆に誇示されたことが記録されています。現在万博は、新しい技術や商品を共有し便利な生活を得る「きっかけ」となっています。
1851年に「第1回ロンドン万国博覧会」が開かれ25カ国が参加しました。日本が初めて国際博覧会に出展したのは、1867年（慶応3年）の第2回パリ万博からです。日本での開催は、1970年大阪万博、2005年名古屋万博に続き2025年には大阪万博の開催が決まっています。
今回の「バーチャル日本館」では新しいスタイルとして、最新の映像・空間技術を使った独特の仕掛けを凝らし、会場でのリアルな参加のみならず、世界のどこからでも日本館のことを知ることができ、アバターを操作するなどデジタル体験も可能です。
来場者はパビリオン内で観覧専用スマートフォンを受け取り、会場内を進みます。立ち止まればスマートフォンが行動を読み取り、各々の感性・興味によってルートが決まってきます。データ化したパビリオン体験の中で集められたエレメントから自分の思考にあったアバターが生まれスクリーンに映し出されます。参加している人がアバターを通じ多様な個性や感性を持つ人々と出会うことで、新しいアイディアが生まれるきっかけになるでしょう。
テクノロジーの進化により仮想空間「メタバース」サービスが整備され注目が高まっています。10年後は、「空飛ぶ車」や「診断する椅子」も夢ではなくなるかもしれません。興味のある方は、是非HPをのぞいてみてください。
【参考文献】
ドバイ日本館HP
https://expo2020-dubai.go.jp/
外務省HP
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hakurankai.html
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