「To Be」と「To Do」
「戦略」と「戦術」の違いというのは、時々提起されるテーマです。
これ、意外にわかっているようできちんと区別できてないですね。(私もですが…)
「〇〇戦略」などという言いかたがされますが、実際のところは、「手法・手段」、すなわち『戦術』についてだったりすることがよくあります。
「戦略・戦術」の関係は「ゴール・ルート」「目的・手段」と置き換えると少しイメージしやすくなるかもしれません。
私の中では、「戦略」は到達したい「ゴール」(あるいは「目的」)で、「戦術」はゴールに至るための「ルート」(あるいは「手段」)だという一応理解しています。
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それでも実際の場面で「戦略」が何で、「戦術」が何かの区別に迷うことはよくあります。
最近、自分なりに両者を区別する判断基準を持てるようになりました。
それは、「戦略・ゴール」は「なりたい(orあるべき)状態」で、「戦術・ルート」は「なりたい(orあるべき)状態に至るためになすべき行動(アクション)」だということです。
つまり『状態』と『行動』(「to be」と「to do」)の違いだと思うのです。
「○○すること」ではなく「○○した結果△△の状態になる」が「戦略」であり、「○○する」ことは「戦術」ということになります。
「戦略・ゴール・目的」→『状態』、「戦術・ルート・手段」と考えると両者を結構すっきり区別できるようになります。
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そもそも「戦略・ゴール・目的」と『状態』、「戦術・ルート・手段」をしっかり意識して区別する必要があるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はきちんと区別して考えるべきだと思います。
両者を区別しておかないと、「戦術・ルート・手段」が目的化したり、他にもある「戦術・ルート・手段」に目を向けることができなくなってしまうということが起こりがちだからです。
あるべき「ゴール」に到達することが大事なのであって、どのルートを通って到達してもいいのですから。
株式会社LR小川会計
代表取締役 小川 泰延
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