利益の出る仕組みと利益計画

前期の事業結果は①売上高1000②売上原価500③粗利益500④経費600⑤利益▲100でした。 

今期の利益をプラス100にしたいと思います。⑤利益100を達成するためには③粗利益を④経費よりプラス100としなければなりません。どのように達成するか、戦略をたて計画しなければなりません。
前期の経費を見直したところ550まで節約できることがわかりました。これでも利益は▲ 50 です。もう 一つの要素粗利益を検討することにします。総粗利益はお客さま粗利単価×客数で決まります。一人当たり粗利益をⓐ上げるか、ⓑ下げるか、ⓒ据え置くかの三通りあります。客数も㋑増やすか、㋺減らすか㋩据え置くかの三通りあります。これら九通りの組み合わせをどのようにするかの検討が必要になってきます。

客数が減少しても良いから粗利単価を大きくして総粗利益を増やす。粗利単価を減らしても客数増加によって総粗利益を増やすなど、いかに「掛けた経費」との差額を最大にするかを計画する必要があります。

では粗利単価はどのように決まるのでしょうか。粗利益は売上単価とその原価によって決まります。客単価を上げる、客単価を下げる、据置にする。原価を下げる、原価を上げる、据置にする。原価を下げて安く売るか、原価を下げて高く売るか、売上原価を上げて(品質を上げて)高く売るなど九通りの販売方法が考えられますが、ここで考慮しなくてはならないのが販売数量です。

低い原価で高く売れて、販売数量も増えてくれれば、こんな楽な商売はありません。普通は何の対策もせずに、このような販売をすれば販売数量は減少してしまいます。又単価引き上げにしても何等かの差別化をするために経費(かける経費)が必要になるでしょう。

ここまでに出てきた中で、利益に影響する要素はⒶ経費Ⓑ客単価Ⓒ客単価当たり原価Ⓓ販売数量です。利益はこの四つの要素によって決定します。
原価は引上げ、売上単価引き上げ、販売数量を増やして粗利益の総額を150増加して目標利益を達成しようとします。これを達成するには、広告宣伝、社員教育、物を売るための新しい仕組みの開発、設備の充実などが必要になってきます。

新しい戦略的な経費を 20 かけて粗利益総額を170増加できれば目標利益は達成できます。経費はただ削減すれば良いという簡単なものではありません。




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