「2/4」と「1/2」
私が仕事を始めた頃の表計算ソフトは「Lotus123」というソフトでした。
その後「WINDOWS」の時代が到来し、表計算ソフトも「Excel」が他のソフトを圧倒するようになり、私も大勢に従い「Excel」のユーザーになりました。
ただ「Excel」には、どうしても納得できない不満があります。
それは分数の形で表示したいときにご丁寧に勝手に約分してくれるのです。
「2/4」と表示したいのに、「1/ 2」と表示されてしまうのです。
(わざわざ分母を4と指定すれば表 示はできるのですが)
小数にしてしまえば、どっちも0・5ですが、私の中では「2/4」(2÷4)と「1/2」(1÷2)は全く違う意味を持っているのです。
つまり私の思考の流れ(2÷4)と違う表現(1÷2)をされることにひどく違和感を覚えてしまうのです。
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同じようなに感じることが最近時々あります。
私たちが行うあるシミュレーションの一般的な計算ツールの入力(作業)手順が、私たちが答えを出す思考の流れと全く違うアプローチなのです。
思考の過程は最終的に出てくる帳票からは全く見えませんから、答えが同じだったらどちらでも一緒じゃないかと思われるかもしれません。
しかし、そのツールの作業に慣れていく(習慣化)と、思考の流れは(私たちが採用している思考の流れではなく)作業の手順に従ったものが当たり前になっていってしまうと思うのです。
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ある答えを導き出す思考の過程が複数存在する場合はよくあります。
その中でどの思考過程を採用するかにその人のその事柄に対する姿勢は影響を受けると思います。
例えば、皆さんなら粗利総額をどちらで考えますか?
(粗利総額)=(売上)︱(売上原価)
(粗利総額)=( 商品1品当りの粗利) ×(販売数量)
どちらで捉えるかで経営の姿勢が変わってくると思いますよ。
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今回は分かりにくくてすみません。
株式会社LR小川会計 代表取締役 小川 泰延
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