株主優待のあま~い誘惑と落とし穴

女性が株式投資を始めて気になる大きなポイントの1つに株主優待があります。株主優待とは企業が株主に対して行う利益還元のひとつです。すべての企業が行っているわけではありませんが、食品・外食・鉄道会社など個人になじみのある企業が多く取り入れています。インターネットで検索すると業種ごとの優待利回りランキングなども見ることができます。

株主優待を上手に利用している、K子さんを紹介しましょう。

【K子さんの日常】

* 日々のお買い物は近くのスーパーよね。実は買い物のたびに5%引きなの。 ⇒スーパー株

* 調味料や飲み物って、重いし結構するけど、半年に一度送られてくると助かるわ。 ⇒食品・飲料メーカー株

* 子供が小さいから外食はファミレスが便利。パパの好きな居酒屋も同じチェーンだし割引は嬉しい。 ⇒外食株

* お盆やお正月の帰省は格安チケットや割引が聞かない事も多いの。でも、優待なら繁忙期でも割引になるわ。 ⇒航空株

* 遊園地の入場料って結構高い。でも子供の喜ぶ顔が見たいから、年に1度は行かなきゃね。  ⇒アミューズメント株

自分のライフスタイルに合わせて、必要なものに株主優待を上手に取り入れていますね。

ニュースに出ていても、知らない会社や知らない商品には、興味が沸かないしわかりません。でも自分が使っているものや、好きなものなら良くわかるし研究のしがいがありますよね。

34.04% ← 何の数字かわかりますか?
東証1部銘柄で優待利回りランキング第1位の「株式会社イマージュ」の優待年利回りの数字です。 この会社名、通販カタログで見覚えはありませんか?

優待利回りをどのように計算するかというと、〔優待内容を現金化するといくらになるか?〕を〔実際いくら投資したか(投資金額)〕で割って計算します。

投資金額:@471円(4/13株価)×100株=47,100円
優待内容:8,000円相当の自社化粧品(2・8月)
優待利回り=8,000円×年2回÷47,100円×100=34.04%

銀行預金が1%に満たない中、驚異的な数字ですよね?

でも注意も必要です!

落とし穴①

「業績が悪く、株価が下がってしまうケース」

優待ばかりに目を取られていたら、実は業績が悪かった。競争が激しく株価が大きく下落してしまった。 など

落とし穴②

「権利確定日後に株価が急落するケース」

利回りの高い株主優待には個人の投資家の買いが集まりやすくなって、実力以上の株価にかさ上げされている銘柄もあります。権利確定前に買いたい人が増え株価は急上昇しますが、権利確定後に急落するケースがあります。

3月決算の場合、3月20日過ぎに株価が急落している企業は、それにあてはまるかもしれません。

機関投資家やで男性投資家は株主優待にはあまり興味がありません。むしろ、株価がどう上がるか? 配当(企業が株主に出すボーナス)がいくらか? に着目して投資をしています。 その為に株主優待目当ての若葉マークの投資家がよいカモになってしまう事もあります。

落とし穴に落ちない為には・・・

① 会社の業績をよく調べる
② 同業他社やその業界について調べる
② 1年以上の株価の流れをよく見る
③ 買うタイミングを考える

投資には、『自己責任』という言葉がついて回ります。美味しい話は棚から落ちてきません。自分の資産は自分で守る。自分で増やす! その為には、自ら勉強し経験する事が大切です。 私たちもお手伝い致します。お気軽にお問合せ下さい。

 


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