~ 火災保険 見直しの方法 ~ その3

参考: 住宅金融公庫ホームページ

<登場人物>
FPタカツ :熱血ファイナンシャル・プランナー。
きこりさん:家計のやりくり格闘中。41歳
はしのすけさん:きこりさんのご主人。サラリーマン。 43歳

FPタカツ: 前回は、火災保険の必要補償額の考え方をご説明しました。

きこりさん: 保険をかける金額は、多すぎても少なすぎてもいけないんですよね××× でも実際に、自分の家の評価額がいくらなのか、ってどうやって計算すればいいんでしょうか?

FPタカツ:前回のお話と重なりますが、評価額の考え方をおさらいしましょう。
まず一つ目は、今ある建物が損害を受けた場合に、同等の建物を建て直したら、いくらかかるか(=再調達価額)での金額。二つ目は、その再調達価額から、使用による消耗分(減価分)を差し引いた金額(=時価)。 三つ目は、住宅ローンを借りている人の場合ですが、ローンの借入額に合わせた金額。住宅金融公庫での融資の場合には、融資金額以上で原則として公庫の特約火災保険に入らなければならない、という条件があります。

きこりさん:住宅ローンを組んで火災保険に入ったときに、金額で悩んだキオクがないんです(@_@)

FPタカツ: それでしたら融資額だったか、新築でしたら販売価額が土地がいくら、建物がいくら、と分かれていますので、そのときの建物の価額だったのかもしれませんね。

きこりさん: 家に帰って調べてみます!

FPタカツ: 実際に加入する際の計算は保険会社によって様々ですが、地域や住宅の構造(木造・コンクリート造など)により単価(料率)が決まっています。
その単価×床面積で、付保金額を決めるのが一般的なようです。 各社いろいろな割引制度がありますが、複雑になりすぎて割引適用が漏れて、保険会社が保険料を取りすぎるケースなどが問題にもなっています。

きこりさん: 一括払いの割引などですか?

FPタカツ: 支払方法による割引もありますが、最近は高性能住宅が増えてきたこともあり、ツーバーフォー住宅の割引や特定商品を対象にした「耐火性能割引」、「オール電化住宅割引」などもあります。 加入・変更の際には、住宅の性能や構造がわかる設計書、仕様書、建築確認申請書などを用意するといいでしょう。

きこりさん: 我が家はオール電化住宅じゃないことだけは、確かです(>_<)

FPタカツ: 付保金額を決めて、保険に加入したら、あとは保険料を払っていれば安心♪ではありません。

きこりさん: 見直し。。。ですか??

FPタカツ: そうで~す!
再調達価額の保険では問題ないのですが、時価や融資金額での補償の場合には、時間の経過とともに建物の価値が下がるにつれて、また借入額(融資額)が減っていくにつれて、超過保険になってしまいます。
きこりさん: 超過保険になったら、保険料を無駄に払うことになってしまうんですよね!?
FPタカツ: そうですね。 最近は、少なくなっていますが、住宅金融公庫からローンを借りた場合、「特約火災保険」に加入した際に、 時価額で融資額以上で契約して、そのままになっていることが多いようです。
「特約火災保険」の場合でも、見直しをして公庫の認めている火災保険へ変更することは、返済中でも可能です。

きこりさん: 家財保険はどうしたらいいでしょうか?

FPタカツ: 住宅金融公庫をはじめ、ローンの借入に際して加入しなければならないのは建物だけです。 家財は任意ですので、お手持ちの家財の価額を計算してみてください。 保険をかける際には、1個もしくは1組の価額が30万円を超える宝石類や美術品等は、個別に明記しておかなくてなりません。

きこりさん: 家財も地震保険をかけられますか?

FPタカツ: もちろんです(^_^)  但し、建物と同様に火災保険でかけた金額の30%から50%までに限定され、上限も1000万円まで、となっています。

 


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