外貨建て金融商品入門 その2 外貨預金と外貨MMF

【はじめに・・・】

円高傾向が続く中、外貨預金意金利優遇キャンペーンを目玉としている金融機関が見られます。ある銀行では金利25%という商品も❢だからといってすぐに飛びつくのは禁物です。まずは商品の特性を理解しましょう。

今回は、代表的な外貨預金と外貨MMFを取り上げます。

【外貨預金と外貨MMFを比べてみよう】

2008/12/15水準

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外貨定期預金は、預入額によって金利の上乗せや、手数料割引など違うので、よくチェックしましょう。原則中途解約ができない為、長期間で預けると為替の動きや資金が必要な時にすぐに対応できないので、注意しましょう。

外貨MMFは、購入や売却はいつでもでき、収益は毎日決算し、月末にまとめて再投資されるので、長く預ければ複利効果も期待できます。

【為替手数料】

一般的に外貨預金に比べ外貨MMFの方が半分のコストです。取扱通貨によっても違います。

外貨預金でもソニー銀行などネット銀行は安く、メガバンクでもネット取引だと店頭取引より安い傾向にあります。よくチェックしてみましょう。

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【税金の取扱い】

意外と知られていませんが、為替差益に対する取り扱いが大きく違います。外貨MMFの場合は制度上、為替差益が出ても非課税となります。

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【まとめ】

冒頭の金利25%は、某メガバンクのNZドル1ヶ月定期のキャンペーン金利です!年利25%の1か月分なので、申込み額×25%÷12ヶ月で、利息は申し込み額が50万円(最低預入額)の場合1万円程度となり、1ヶ月たつと通常金利(5.6%)に戻ります。

初心者向けには、外貨MMFのほうが、為替手数料も安く、換金性に優れ、為替差益を狙う人にも適していると言えそうです。

但し、為替相場の動きは激しく、昨年秋の1$=100円水準からかなり円高となっています。更に円高が進む可能性も低くありません。(1995年には1$=79.75円になった事も) 投資する際は、長期運用を念頭に時期を分けて小口で投資するなど、リスクを抑える方法を検討しましょう。

 


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