Planned Giving(プランド・ギビング)先進国の米国

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Planned Giving(プランド・ギビング)先進国の米国

プランド・ギビングとは

寄付者が「自分の人生を通じた寄付」について、遺言を含め計画的に実行することです。

日本では、震災や有事になると寄付の意識が高まるものの、継続的に寄付をする習慣はまだ根づいていないのが現状で、ランキングでは139位と世界ワースト4位です。

欧米では寄付が生活の一部となっています。特にアメリカでは寄付に税制上の優遇措置を加えたプログラムがいくつか用意されています。

「2023年版世界人助け指数」ランキング

1位:インドネシア
2位:ウクライナ
3位:ケニア
4位:リベリア
5位:アメリカ
 イギリスの慈善団体 Charities Aid Foundation発表

アメリカの寄付プログラムの一例

公益先行信託:チャリタブル・リード・トラスト(Charitable Lead Trust)

【要  件】信託財産の中から定期的に一定割合を寄付すること
【対象財産】預貯金・有価証券・不動産 など
【期間満了後】残余額が委託者(本人)または、委託者の指定する個人に渡される
【優遇税制】寄付金控除

残余公益信託:チャリタブル・リメインダー・トラスト(Charitable Remainder Trust)

【要  件】信託財産のうち、残余財産は寄付をすること
【対象財産】預貯金・有価証券・不動産 など
【年金給付】信託金額の半額・20年を上限に信託財産から給付される
【優遇税制】寄付金控除、運用益・譲渡益に対する非課税 他
【控除対象額】平均余命等をもとに残余財産の現在価値を割り出し、信託設定時に寄付金控除      として申告する
【特  徴】寄付(信託)をした財産の一部を年金として取り崩すことができ、生活設計がしやすくなる

生前にまとまった資金を寄付することで社会貢献している満足感と喜びを得ることができます。日本では信託法などにより同じような制度はありません。今ある制度を利用し、『想いを社会に残す仕組み』をつくってみてはいかがでしょうか。

 



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