非常時でも動じない強い組織のつくり方

経営者にとって、会社組織を「強く」することは重要な関心事の一つに挙げられると思います。

今回は、株式会社武蔵野の代表取締役社長である小山昇氏の著書、「会社を絶対潰さない 組織の強化書」の一部を紹介させていただきます。

♣不測の事態こそ事業構造を変えるチャンス

不測の事態のときこそ今までのやり方や考え方を捨てるチャンスである、と考えている著者は、

◦ピンチでなければできないこと
◦業績が良い時は手を付けられないこと

に取り組むことを勧めています。

具体例として、以下の3点が挙げられています。

① 大規模な人事異動により組織を活性化させる

(実例:緊急事態宣言期間中に正社員280名中200名の異動を実施)

② 経費削減

(実例:対面によるセミナーをオンラインセミナーに変更⇨会場代、懇親会代、資料代(印刷費用)、社員の残業代の削減に成功)

③ 事業承継(相続対策)

会社の成長期は自社株式の評価額が上がるが、赤字の時は低くなるため、後継者が自社株式を承継する際の資金負担を軽減することができる

一方で、業績が良い時は、未来への投資=「社員教育」への投資を行い、不測の事態に対応できる人材を増やすことを勧めています。社員教育の費用は全額経費になるので、利益が出ている会社が行えば節税になることもポイントです。

♣「実質無借金経営」を目指す

実質無借金経営とは、有利子負債<現預金等で、資金繰りが安定している状態です。金利=「保険料」、借入金=「保険金」と考え、「安全を買う」と捉えることで、決して潰れない「強い会社」をつくることができる、と著者は考えています。

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今回は、書籍の一部を紹介させていただきましたが、社長としての心構え、社員の育成、人員配置等、色々な角度から「組織の強化法」について説いています。ご興味のある方はぜひご一読することをお勧めいたします。

 

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