「メビウスの会」発会

3月末に、令和5年度税制改正法案が可決成立しました。

特に注目を浴びていた生前贈与に関しては、暦年課税では、相続加算の期間が3年間から7年間に延長され、その延長された4年間の贈与については100万円までは相続加算しない措置も講じられました。また相続時精算課税では毎年110万円の非課税枠などが新設されました。

巷では、昨年12月に大綱が公表されて以来、ここぞとばかりに相続税対策を特集した雑誌やハウツー本が続々と刊行され、また、同様の趣旨のセミナーも盛んに行われております。

これらの帯のうたい文句は「大増税時代の到来」「今すぐ相続税対策を始めないと大変なことになる」などと不安を煽るようなキャッチコピーが出回っています。

私の経験則から言えば、相続対策はただ闇雲にやればいい、やればやるほど効果が上がるというほど簡単なものではありません。

中には、高額な借入金を行い不動産の購入をしたものの借金の返済で困窮されている方や分割できず揉めている方もいらっしゃいます。

大切なことは、それぞれの対策にどのようなメリット、デメリットがあるのかをしっかりと理解した上で、資産の額や後継者となる子供さんやお孫さんなど、個人個人の置かれている状況に応じた最善の方法を十分に検討することだと思っております。一様ではないということです。

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弊社では、4月に「メビウスの会」(4ページ参照)を立ち上げました。

この会は、一人でも多くの方に、早い段階で相続に関する知識を理解していただき、よりよい相続を実現していただきたいという思いから立ち上げた会です。親子で問題意識を共有していただき、一緒に考える学びの場としてお役に立てれば幸いと考えております。

絶えず移り変わる時代、相続対策は、親から子へそしてお孫さんに円滑に資産が受け継がれ、皆さんが幸せになるための「未来に向けたアドバイス(お手伝い)」だと思っております。「これからの人生」をより豊かに、そして、円満な相続を迎えて頂くための一助となれれば幸いと考えております。

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 所長 小関 和夫

 



 

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