世界で3番目に小さい国 ナウル共和国

海外通信 NO.87
世界で3番目に小さい国 ナウル共和国

今回は世界で3番目に小さい国ながら、政府公認の元でSNSを使い魅力や目標を発信し注目されている国、ナウル共和国についてお伝えします。

【基本情報】

位置:オセアニア
広さ:22平方キロメートル
  品川区と同じぐらいの大きさで、島は一周約17km
人口:約1万人
通貨:オーストラリアドル
言語:英語(公用語)のほか、ナウル語を使用
国民1人当たりのGDP(国内総生産)10,983 USD(2021)世界ランキング191カ国中70位

この国は、1870年代までは漁業と農業に従事して貧しくもつつましく生きる“地上の楽園”でした。1890年代に入り、島全体が、アホウドリなど海鳥の糞が堆積された地質でできていることが判明しました。良質なリン鉱石(鳥糞石)として高値で輸出できるようになり、1968年に独立国家となりました。採掘して得た資金は、国民の生活費や、教育・医療・電気など公共サービスに充てられました。税金もありません。働かなくても衣食住を賄うことができ、当時も、“地上の楽園”と言われました。世界で議論されている「ベーシックインカム」を実践した国といえるでしょう。

しかし資源はいつかなくなるもので、緑に覆われていた大地は灰色にかわり、リン鉱石の価格下落も拍車をかけて独立から30年余りで破綻しました。30年あまり政府からの支援で生活を賄っていた国民は働かずして富を得る手段を模索した為、労働意欲がわかない国民や生まれて一度も働いたことがない若者への意識改革から始めなくてはならず、国の再建は容易ではありません。

その間政府は海外不動産や株式投資を行なっていましたが、投資の失敗や負債の清算のため資産は売却されました。現在は各国からの資金援助に頼ってはいるものの、若者も意欲的に働き、週末は漁業や農産物を持ち寄った市場が立つなど、経済は上向いてきました。

アメリカやフランスなどでは、コロナ禍で潤沢な給付金の受給をきっかけに、労働意欲が低下し職場復帰しないことが社会問題になっています。
働かずに収入を得ることで、労働に縛られることなく生活にゆとりが生まれますが、ストレスの軽減や幸福度が向上するとは限りません。自分に合った働き方をみつけることが大切なのではないでしょうか。

 

 

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