職場の生産性をあげる「水分補給」のすすめ
1 水分不足で集中力が下がる!?
最近、ウォーターサーバーを設置しているオフィスをよく見かけます。
実は従業員の水分補給を促すのは、福利厚生の意味だけでなく生産性の面でも、効果が期待できます。
人体の水分の約2%が失われると集中力が下がるといいます。また、5%失うと短期記憶や注意力等の認知能力が明らかに低下するといった実験結果もあります。
人体は、約60%が水分ですが、脳は約80%と水分の割合が高いため、影響が出やすいとも、水分不足によってホルモンバランスがくずれるために影響がでるのだとも考えられています。
2 冬場の水分不足
水分不足で熱中症にならないようにとは、夏場には、外で作業する建設業や熱のこもる工場などの職場では、合言葉になっていると思います。
水分不足は、夏に注意するものという意識がありますが、冬は空気が乾燥して暖房もかかっているのでそれなりに水分が奪われますが、寒いと水を飲む気持ちにもならないので、知らずに水分不足に陥っている人が、実はたくさんいるそうです。
3 効率的な水分補給
オフィスの水分補給で一般的なのはお茶やコーヒーでは、ないでしょうか?
しかし、この2つとも水分補給の目的には向きません。これらの飲料に含まれるカフェインには利尿作用があり、水分の排出も促してしまうからです。それらの飲料は嗜好品として楽しみ、冬場の水分補給としては、白湯やあたたかい麦茶、その他ノンカフェインのお茶が手頃で飲みやすいです。
4 実は吸収に時間がかかる水分
人体が1時間に吸収できる水分は、200〜250㎖と言われていますのでそれ以上摂取しても排出されてしまいます。人がノドの渇きを覚えるのは、水分が2%程度失われたときからと言われていますので、気付いたときには、すでに集中力が下がるレベルまで水分不足は進んでいます。体重60キロの人が、ノドの渇きを覚えて水を飲みはじめても、充分に補充できるまで5〜6時間掛かってしまう計算です。
コップ1杯程度の水をこまめに飲むなどして、常に水分補給を心がけるのが望ましいとされています。
日々のパフォーマンスの向上ためにも、脳梗塞などの病気の予防のためにも、水分不足を防いでいきたいものです。
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