~ 会社の事業承継 ~ 「あきらめ廃業」の前に考えたい会社と社長の明るい未来の描き方

◼️ 最近よく目にする 「あきらめ廃業」とは?

今から約9年前の2017年、日本経済新聞に掲載された「『後継者未定』 127万社」という記事がありました。このままいけば多大な経済的損失が生まれるという警告とともに、「黒字廃業」という言葉が一躍クローズアップされました。当時はまだ「少し先の話だろう」と感じていた方も多かったかもしれません。

そして2026年の今、昨今の経済ニュースやコラムなどを拝見していると、廃業に関する新しい言葉をよく目にするようになりました。それが「あきらめ廃業」です。他にも、こんな言い方がトレンドになっているようです。

「息切れ廃業」「静かな退場」 「早期決断型休廃業」

時代の変化を感じさせられる一方で、どこか少し、寂しくも聞こえる言葉たちです。

◼️ いったい“何”をあきらめてしまうのか?

「あきらめる」といっても、自社の事業や商品の価値に見切りをつけることではないようです。終わりの見えない「物価高が続き」「人手不足も深刻化」する一方です。これらに対応しようと必死に戦い続けた結果、「もうこれ以上、理不尽な環境と戦い続けるのは限界だ」と、会社を続けること自体をあきらめるケースが多くあるそうです。

私たちLR小川会計グループが拠点を置いていますここ神奈川県でも、2024年に県内で発生した企業の休廃業・解散は4,416件に上り、そのうち約半数(47.4%)が直近の決算で「黒字」という、調査結果(※)が出ています。この数字は全国で2番目に多い水準です(なお、1番は東京都です)。自ら静かに幕を下ろす決断が、私たちの足元でも急増しているのです。

◼️ 事業をたたもうかお悩みの方、または周囲でそんなお話を聞く皆様へ

さて、ここから先は、実際に事業承継や廃業をご検討されている経営者様、もしくはご家族や取引先など、周囲でそういったお話を見聞きされている皆様へ向けたメッセージです。

長年、重い責任を背負い続けてきた経営者様が「自分の代で会社を終わらせる(清算する)」と決断されることは、十分に尊重されるべき選択です。ただ、お手続きを進める前に、例えば以下のような「別の選択肢」もあることを、どうかお伝えさせてください。会社を清算して終わらせるのではなく、「第三者または従業員の方へ事業を引き継ぐ」ことも視野に入れると、次のような可能性が見えてきます。

①【資金】 手元の資金がプラスになる「可能性」

 条件次第では、単にたたむよりも、老後の生活資金にゆとりが生まれる可能性があります。

②【価値】 決算書に載らない「会社の宝」を未来へ

 長年培った従業員の技術や、お客さまとの信頼関係をそのまま次世代へ残せます。

③【ご縁】 お金には代えられない 「大切な人」を守る

 会社が存続すれば、従業員の雇用を守り、地域や取引先とのつながりを維持できます。

◼️ 「これからの会社の道」、一緒に考えてみませんか

「うちの会社なんて、たいした価値はないよ」と謙遜される経営者様は多いですが、客観的に見ると「非常に魅力的な価値の塊」であることは珍しくありません。

「もうたたもうかな」とお一人で結論を出す前に、まずは貴社が持っている価値を一緒に確認してみませんか? ご自身の人生の次なるゴールに向けて、一番幸せな形を共に見つけていきましょう。

(※)本記事内の休廃業等に関する数値は、株式会社帝国データバンク 「神奈川県『休廃業・解散』動向調査(2024年)」に基づいています。

 

 

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