目からうろこの保険活用術

第333回 財産承継研究会

目からうろこの保険活用術

講師:

保険サービスシステム株式会社 シニアコンサルタント 塩野 智彦 氏

今回は、保険サービスシステムの塩野様に保険活用術などについて、お話しして頂きました。

1 火災保険について

賃貸アパートに火災保険は加入しているが、必要な補償はついていますか?

近年、賃貸住宅に一人で暮らす高齢者の「孤独死」が増加しており、社会問題となっています。それに伴い、死亡した後の清掃費用などを保証する貸主費用特約の販売が拡大しているそうです。また、災害や設備事故などで空室になってしまった時の家賃を補償する家賃補償特約や、損害保険金にプラスして支払われる臨時費用保険金等があり、家賃補償についての説明をして頂きました。

2 施設賠償責任保険

他人にケガをさせたり(対人事故)や他人の物を壊したり(対物事故)した際の賠償責任が一定金額まで補償される保険です。民法改正により、民事法定利率が5%から3%へ改定が予定されています。これは、利息金額が下がることで賠償金の計算元の金額が上がり、賠償金額が多くなる場合があるそうです。施設賠償の対象となる事故を起こすと弁護士費用や訴訟費用等、損害賠償以外にも多くの費用が掛かってしまう為、備えておけば事故を起こした時の支えになると思います。

また、日常生活に伴う事故の賠償が補償される個人賠償責任保険があります。こちらは家族全員が対象になり、単体での保険加入もありますが、自動車保険や火災保険などに特約として加入している場合もあります。ネット通販自動車保険に加入の際には自身で補償内容を選択する為、補償内容が不十分である場合もあるので注意が必要です。

3 生命保険

平成29年4月1日より契約された、保険料の2分の1の金額を経費にでき、高水準の解約返戻金が長期間にわたり存在する長期定期保険の保険料が約20%上がり返戻率は約10%下がります。また、同年7月には保険料の2分の1を経費にでき、短い期間で解約返戻金が高水準になる逓増定期保険の改定が予定されています。

本当に必要な補償がついているか、一度保険を見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2017年5月26日(金)予定 18時30分~20時30分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら

 


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