海外通信No.15「世界の街かどから」 ブラジル便り
海外通信No.15「世界の街かどから」 ブラジル便り
～リオのカーニバル～
ブラジルと言えば、まず思い浮かぶのはサンバカーニバルではないでしょうか? 私もリオのカーニバルに行って参りました。今年のカーニバルは2月6日から9日。期間中は各地で大小のパレードが行われますが、テレビ等でよく観るのが、リオのサンボドロモと呼ばれる巨大な専用会場で開催されるサンバコンテストです。
とりわけ最後の2日間は、スペシャルチームと呼ばれる成績上位チームが競い合う最大の見せ場だとか。サンバパレードが、コンテストだという事すら知らなかった私は専用会場がある事にまず驚かされたのでした。
全長700mにわたる会場を、約8万人の観客が埋め尽くし物凄い熱気です。
午後9時、盛大に花火が打ち上げられいよいよ開幕。今年はリオのオリンピック開催を控え、五輪マークや聖火を型どった山車を先頭にパレードがスタート。打楽器隊、大勢のダンサー、巨大な山車が次々に怒涛の如く押し寄せ、地鳴りの様にサンバが響きわたります。1チーム3千～ 5千人、 5～8台の山車はどれも凝りに凝った物ばかり。
まるで動くディズニーランドのアトラクションの様です。パラグライダーで空から人が降って来たり、水圧で人が浮き上がったりと演出も大掛かり。
チームはそれぞれテーマを持ち、音楽、踊り、衣装など10項目にわたり厳しく審査され、1チー ム終わる毎に清掃隊が現れて清掃が始まります。
パレード自体白熱してはいるものの、全てが秩序立って進められ、少なくとも私達の周りにおいては観客も飲んで騒いで無法地帯…と言う訳ではありません。それにしても、中だるみする事なく朝までハイテンションで延々続くパレードと、全く疲れを見せずに盛り上がり続ける人々の姿にブラジルの底力を見た気がします。
我々日本人チームは途中それぞれに熟睡タイムを挟みつつ、翌朝5時、無事帰路に着いたのでした。多分、一生に一度のリオのカーニバル、貴重で楽しい経験をさせていただきました。
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