厳しい経済環境が続きそう…?

8月2日、アメリカのデフォルトの危機はとりあえず回避されました。しかし、アメリカの信用に対するマーケットの反応は厳しく、ドル安(円高)の動きは止まりません。(当然の反応なのかもしれませんが。)ヨーロッパもギリシャを始めとする信用不安によって信頼を失っている状態です。

これに対して日本は、3月の大震災で東日本を中心として大きなダメージを受け、まだ復旧に手が着いたばかりですが、全体として見れば、他の地域に比べて元気ではないという印象を持っていました。

しかし、今回のアメリカに対する不信に端を発した経済不安・円高の影響は、震災によるダメージよりも日本経済全体に対するダメージは大きいであろうと思います。今年の後半は、この影響が顕著に現れてくると思います。

付け加えるなら、成長を続けている中国も、高速鉄道の事故後の報道などにも垣間見えると思いますが、政府が情報技術の進歩に追いつけずに情報をコントロールすることが難しくなっているように思われます。今後、中東の民主化運動の影響等によって国内が混乱し、その混乱が世界経済に悪い影響を与えることも考えられます。

このように明るい材料が見えない環境の中でも、企業は生き残っていかなければなりません。これは、「言うは易く行うは難し」であると思います。中小企業はバブル崩壊以後削れるところはすべてそぎ落として環境の変化に対応してきています。

しかし、環境が悪いことを理由にしても何の解決にもなりません。自社の強みを磨き上げ、他に負けないブルーオーシャン市場を獲得・創出する。あるいは品質・技術力等を背景に海外の取引先を獲得する。守ることも大事ですが、逆に攻めの姿勢がないとこれからの環境変化に対応できないと感じています。

 

株式会社LR小川会計 代表取締役社長 小川 泰延

 


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