ほけんの見直し その9 必要保障額① 死亡後の予定支出はいくら?

【はじめに・・・ 】

前回「保障一覧表」を作成し、[現在の家族の保障状況の把握]と[保障の重複のチェック]をしました。

今回から、現在本当に必要な保障額がどれくらいか、どう考えていくかについてお話していきます。

【なぜ生命保険は必要なの? 】

そもそも保険とは?

残された家族が生活に困らないよう、万が一の時家計でまかなえない資金をカバーする為のもの

◆万が一の場合、あなたはどうしますか?

☐ 現在の生活水準を維持できますか?
☐ 子どもにどれだけお金をかけられますか?
☐ 現在の家にそのまま住み続けられますか? 実家に戻りますか?
☐ 実家からの援助は期待できる?
☐ 貯蓄は?あなた名義の貯蓄はありますか?
☐ 働ける環境にありますか?

【死亡保障を計算するには? 】

〔死亡後の予定支出〕

・配偶者の生涯生活費
・末子が22歳までの生活費
・子どもの教育費
・子どもへの援助資金
・家賃
・死亡整理金
・不時の支出

〔死亡後の予定収入〕

・遺族年金
・配偶者の老齢年金
・配偶者の収入
・一時的な収入
・現在の貯蓄総額
・死亡退職金

〔死亡保障〕=〔死亡後の予定支出〕-〔死亡後の予定収入〕

【死亡後の支出を算出しよう】

① 配偶者の生涯生活費  *平均寿命85歳を適用
=〔現在の生活費(月額) 〕×0.5×12×「85才-現在年齢」

② 子どもの生活費  *子どもが就職するまで
=〔現在の生活費(月額) 〕×0.2×12×「22才-現在年齢」

③ 子どもの教育費  *【子どもの教育費】&下図↓教育費データ参照

④ 子どもの援助資金 *結婚式や留学費用など
=〔     万円〕×〔     人〕

⑤ 家賃 *賃貸または団体信用生命保険未加入者のみ記入
=〔家賃(月額)〕×12×「85才-現在年齢」  *ずっと住み続けると仮定

⑥ 死亡整理金 *葬式代・住宅ローン以外の借金など

⑦ 不時の支出 *病気・災害など不測の事態に備えて

◆死亡後の支出合計 = ①+②+③+④+⑤+⑥+⑦

【子どもの教育費】

*下記データを参考に、教育費を算出します。
名前 幼稚園 小学校 中学校 高 校 大 学 合 計
第一子私立163公立185公立144公立155国立243 890
第二子私立163公立185私立371私立293私文3841,396

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【まとめ】

子どもの小さいうちが一番保障額が大きくなり、時間の経過と共に必要保障額は減ってきます。そしてデータから分かるように、子どもの進路によって教育費は大きく変わってきます。
家族でライフプランを共有すると共に、色々なケースを想定して予定支出を算出して、イメージしてみましょう。

 


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