ローンの基礎知識 その1 あなたのローン体質をチェックしよう!
【はじめに・・・】
多重債務者の問題もあり、ローンはできれば避けたいもの。でもクレジットカードや住宅ローンなど、一般家庭でも家計と切り離せないものもあります。他にも急な支出でローンを利用する事もあります。
まずは、ローンの基礎と自分に合ったローンの利用法を学びましょう。
【ローンの種類】
〔目的別ローン〕
代表的なのは「住宅ローン」です。他にも「自動車ローン」「教育ローン」など目的別に設定されたものは、資金使途の制限のないフリーローンより、一般的に金利が低く、融資額が大きいなどメリットがあります。但し、条件が色々とあり、低金利のローンほど審査が厳しくなります。
〔フリーローン〕
反対にキャッシングやカードローンなどは、資金使途は自由で、審査基準も緩いので、最初に決められた貸出限度内では簡単に借りられます。但し、金利が高くなっている事を忘れてはいけません。
【あなたのローン体質をチェック☑】
*日本ファイナンシャル・プランナーズ協会「ローンには気をつけて!」より
□ クレジットカードを3枚以上持っている
□ 買物に行くとついクレジットカードを使い買いすぎてしまう
□ 友人や同僚とのみに行くと代表してクレジットカードで支払い、
皆から集めた現金は財布に入れたまま後日使ってしまう
□ 銀行の営業時間に間に合わず、
クレジットカードでキャッシングしてしまう
□ キャッシングの利息やショッピングの手数料を知らない
□ クレジットカードの支払日を知らない
□ 今までにカード会社などから支払いの督促を受けた事がある
□ クレジットカードの支払日近くなっても、
引落し口座の残高を調べる事はない
□ 消費者金融のカードを持っている
□ 現在貯蓄残高が50万円以下である
【あなたのローン体質を判定】
〇 チェックマークが8~10の人
あなたはクレジットカードを持たない方が無難です。できれば現在の残高をイッキに返済しましょう。いくつあっても返せない?それを多重債務というのですよ!
〇 チェックマークが4~7の人
あなたは安易にローンに頼る傾向があります。買物は現金を貯めてからにする習慣をつけてください。その習慣がみにつかないようなら、多重債務予備軍になります。
〇 チェックマークが1~3の人
軽度のローン体質です。しかし油断するとすぐに重度に移行します。今後もクレジットカードを使うのなら、せめてカード会員規約に目を通し、支払いが遅れたときに備えておくべきです。
〇 チェックマークが0の人
今のところ問題はありません。
今後も充分な貯蓄に励み、ライフプランの達成に向けて努力してください。
【ローン体質の処方箋】
◆家計の見直し
毎月の生活費、特に何に使ったかわからないような使途不明金を少なくする事が大事です。それ以外でも、保険の見直し、住宅ローンの見直し(借換え・繰上返済)など、家計を見直すところはたくさんあります。その結果捻出できた資金は貯蓄へ回し、ローン体質から脱却していきます。
◆どうしても借りるなら、預貯金を担保に
預貯金を担保にローンを借りれば、金利はかなり低く抑えることができます。今の低金利のもとでは、1%未満のローンも可能です。「まずは貯めてから借りる」を実践してください。
◆万が一多重債務で困ったら・・・
早めに弁護士・司法書士などの専門家に相談しましょう。
【まとめ】
長引く低金利で預金金利はほとんどつかないのに、キャッシングやカードローンの金利は何十倍もするケースもあります。ローンを利用する前に①貯めてから買う(または借りる)。②収入と支出のバランスを見直す。③親に頭を下げてお願いする。 など安易にローンを利用しない方法を考えましょう。
クレジットカードも上手に利用すればポイント還元などメリットがありますが、仕組みをキチンと理解する事が重要です。
次回は『返済』からみた借入れについて、具体的にご紹介します。
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