今、城野宏先生の著書にはまっています

No93_15442883今回は西先生が推奨されている「城野宏の戦略三国志」について読後感を記してみる。

2ヶ月ほどまえに、当社小川剛司常務から「城野宏の戦略三国志」上中下3巻を借りる機会があり一気に読ませていただいた。最近は書物の読み方が雑になり、全ページ最初から順に読むことは少なくなってしまった。

ところがこの3冊はとても面白く、上巻から順に読ませていただいた。この書物誕生のいきさつは、上巻まえがきに詳しく記述されているので参照されたい。当社のMG研修にみえられた西先生に感想をお伝えしたところ、編集の苦労をご披露していただいた。

先生の意図は正確に城野宏先生の講演の雰囲気を伝えることにあった。3冊の書物によって、城野宏先生の教えを詳しく知ることができる。

ではなぜ面白く読むことができたのか。乱暴ではあるが、一言で言えば城野宏先生の人となりと壮絶な体験から、歴史小説「三国志演義」の名場面を解説し、おびただしい数の脳力開発のヒント、情勢判断方法を教えてくれているからである。経営者の皆様にとっては、日常の意思決定の参考になるであろう。

城野宏先生は昭和60年に死亡されているが、その教えは多くの後継者が普及に努めている。西先生が考案したMGにも、城野宏先生の考え方が込められていることがわかる。

ゲーム中に繰返し語られる、大局観、戦略眼の醸成などはもっと詳しく解説されているので楽しくなる。

これまで城野宏先生の著書に触れることはなかった。
前述のように「城野宏の戦略三国志」全3巻はとても面白かった。そこで借り物のままではいけないと思い、購入しようとしたが全3巻は揃わない。ネットショップで古本を探していたら、運よく1セット入手することができた。

ついでに読者の書評を参照してみると、三国志を読んだことのない人のために「城野宏の教え」という解説書の紹介があった。さっそく購入して読んでみると、城野宏先生の生い立ちが詳しく書いてある。中国語を駆使して日本の古事記、日本書紀を紹介し、近現代の中国情勢の解説は異彩を放っている。没後20数年の中国の激変があってもいささかも衰えていない。

MGは人間教育の優れたツールであることはこれまで何度も記してきた。西先生は制度会計の欠陥を指摘され、管理会計、しいては戦略的会計の大切さを強調されている。ゲーム中にさりげなく板書される内容は、学生時代に少しばかり会計発達史をかじった小生にとって、その確かさに感服するばかりである。

ゲームに参加するにあたり、戦略を立て、その実現のために綿密な戦術を編み出す姿勢はかならず好成績につながる。好成績をあげようとする強い意図があれば成就する確率は高くなる。

ゲームのなかで、頭脳を駆使し、物事の解決方法を探り当てるプロセスを会得できれば、教育効果は絶大である。このことをしっかりと教えてくれるのは城野宏先生であり、熱い想いで語りかけてくれるのが「城野宏の戦略三国志」である。


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