60の手習い

自己啓発:60の手習い

3月4日間、4月5日間、5月5日間、6月5日間の4ヶ月で計19日間150時間に及ぶITコーディネーター(ITC)の研修に参加した。

ITCについては2年前にも誘いを受けたが60の半ばを過ぎて“いまさらこの年令で”と思って躊躇したが、感じるところがあって研修に参加した。

新しい最新のITスキル・経営理論や35人の若い人々とのネットワークも得ることができ、自分なりの経験を整理できたことは期待以上のものがあった。7月末に合格通知がきて晴れてITCを名乗ることができるようになった。

ITコーディネーター(ITC)とは

ITコーディネーター(ITC)が生まれた背景はグローバリゼーションの中で日本が情報戦略に遅れをとったことにある。森政権のときにIT戦略基本法を成立させ、「IT戦略」の方向付けをした。

この「IT戦略」の中でITCは経営者にコンピュータというものを、IT技術者には経営者が何を求めているかを伝える「経営者とITの橋渡し」の役割を担うものとして誕生したものである。

税務会計事務所と経営者

税理士の基本的な業務は「納税のお手伝い」である。しかし、この「納税のお手伝い」を通じて企業の経営を経営者の性格・考え方・経営方針等と経営実績を対比しながら中小企業の実態を見る立場にあり、多くの経営者から税務のほかにも経営の相談を受けてきているものである。

私は昭和38年税理士登録間もない頃から常に経営の視点からお客様を見てきた。お客さまの経営内容を概括的に把握できるように私が「経営のレントゲン写真」と自負している主要経営指標のグラフは、長いお客さまには30年以上の経営の状況をグラフにして一覧できる。

私自身も税務会計事務所の経営者として多くの中小企業経営者者と同じ悩みを抱え、また、それらを糧としてお客さまの経営の相談にものってきた。

コンピュータと私

コンピュータと私の出会いは昭和40年NHKテレビでのコンピュータ講座に始まっている。以後、会計事務の合理化を目指して昭和47年5月に最初はプログラムを作る所から始めたJDLのコンピュータを入れた。昭和52年に「APPLEⅡ」、以後パソコンの歴史を見つづけて、使いつづけてきた。その後更に昭和60年にNECのACOSに機種を変更した。平成7にホームページを立ち上げ、いま、インターネット環境に対応すべく業務全般の見直しを始めたところである。

生涯現役・よき相談相手を目指して

私自身の今後の課題はこれらの経験を生かしてデフレと進歩の激しいIT環境の中にあって悩む経営者のよき相談相手となることだと考えている。ITCはこの役割を果たすにもっともふさわしい機会を与えられたと再認識した次第である。中小企業の経営者の目線で先導役、相談役を果たすことができれば幸いである。

(小川 湧三)

 


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