行動経済学に関心を①

新年明けましておめでとうございます。

お正月に「新年の抱負」を新たに決意された方も多いのではないでしょうか。色々悩んで意思決定されたことと思いますが、私達は毎日膨大な意思決定を行っており、ある研究によると平均1日2万回とも3万回ともと言われています。

え、そんなにと思われるかもしれませんが、朝に何を食べるか、着ていく服をどうするか、仕事の段取りといった意識して行う場合、車をよける、椅子に座るときの体の動かし方等無意識に行う場合、その中間、何となくクリックする、広告を何気に読む等々…確かに様々な意思決定をしていますが、これらすべて頭を使って考えて行えば、頭はパンクしてしまいますので、大半はルール化・簡略化することにより無意識に行なわれています。

従来の経済学等では、正確な情報のもと人間は合理的な判断を行い、その結果経済学的に理に適った行動が取られると考えられてきました。

しかし、現実には無意識に直感で判断したり、環境や経験でバイアス(先入観や偏見)がかかって勘違いや思い込みにより判断したりして、後々「しまった」と後悔することも多いのではないでしょうか。

例えば、二日酔いの辛さはわかっているのに飲みすぎる。ダイエットしているのにケーキを食べる。ネットでついプチ買いする。限定10個に反応してテレビショッピングで余計なものを注文してしまう…。

こういった行動を取ってしまうのは、私達は様々なバイアス、例えば自分だけは大丈夫という思い込みや過去の成功体験、刺激的なキャッチコピー等々、客観的でない要因により非合理な判断をしてしまうからです。そして、なぜそのような非合理な意思決定をしてしまうのかを解明するのが行動経済学です。

行動経済学は、マーケティング理論にも活用され、どのような「囁き」「仕掛け」が財布の紐を緩めるのに効果的か、実証的な研究が活発に行われています。

私達はどのようなバイアスに影響されているのか、世の中にはどんな「仕掛け」があるのかを認識し、生活や仕事に役立てるためにも行動経済学に関心を持ってみてはいかがでしょうか。

税理士法人LRパートナーズ
川崎事務所 所長 山下 功起

 

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