【実例】中古収益物件を活用した相続対策とその注意点

第398回 ロングリレーションズ倶楽部

講師:

株式会社エヌアセットBerry
取締役 臼井 啓祐 氏

♣相続対策

相続対策というと主に、スムーズに分割を進めるための分割対策・資金を確保するための納税対策・そして、納税額を抑えるための節税対策の3つが挙げられます。今回は節税対策に焦点をあてて考えていきます。

♣節税対策の例

実例)家族構成、所持している資産が次のような場合

対策を何もしないと、納税額は約2億円となり流動資産が納税でなくなってしまいます。

仮に、現金で区分マンションを買い進めると…

固定資産は評価額で計算されるため、現金等で保有しているときよりは評価額が下がります。しかし、現金で購入しているため、納税するための資金がなくなってしまいます。

中古収益不動産を借入して購入すると…

現金は減るが、借入をしているため負債額が増加し、財産総額が減少します。そのため、納税額を大幅に減らすことが可能となります。

節税対策で物件を購入することはよく使われる方法ですが、減税のためだけに物件を購入するのではなく、他に購入の目的があること、高齢者の方は、本人の意思で購入しているかが大事になります。また、物件を購入するときには、収支がちゃんと回るのか、事業が成り立つかというところを考える必要があります。

 



お問い合わせ

神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします