NISAの恒久化と抜本的拡充

「令和5年度税制改正大綱」が公表されました。そのなかでNISAの恒久化や非課税枠拡充など国民の資産形成を支援する施策が大きな注目を集めています。

はじめに、NISA(少額投資非課税制度)は株式や投資信託などの金融商品を売却して得た利益や受け取った配当が、一定の範囲内で非課税となる制度です。

一定の条件を満たした投資対象を投資信託のみとする「つみたてNISA」、日本株や米国株などに幅広く投資できる「一般NISA」、0~19歳までの「ジュニアNISA」の3種類があります。

現在、つみたてNISAは非課税保有期間20年間で年間投資額が40万円まで、一般NISAは非課税保有期間5年間で年間投資額が120万円までとなっています。一般NISAとつみたてNISAは年単位での選択が可能です。

新しいNISAは「つみたて枠」のほかにつみたて型をベースとし、その投資枠の一部に一般型の機能を引き継いだ「成長投資枠(仮称)」が設けられます。

それぞれ非課税期間は無期限となり、年間投資額はつみたて投資枠が年間120万円まで、成長投資枠が年間240万円まで拡大されます。

さらに、両者を同じ口座で併用でき、投資上限額を超えなければ、同時に投資することも可能となります。

最近、CMやWeb広告などでNISAに関するものをよく目にします。しかし実際は、投資を始めたいが何をしたら良いか分からない、種類が多くてどれが良いか分からない、リスクがあって不安など、始める手前で躊躇している人も多くいるのではないでしょうか。

この改正によりNISAはより利用しやすいものとなります。この機会にメリット・デメリットを学び、NISAで投資を始めてみるのはいかがでしょうか。

新しいNISA

《参考文献・出典》

金融庁HP
『NISA「つみたて」と「一般」、同一口座で運用一体化へ…口座数・投資額拡大を後押し』
読売新聞オンライン

 



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