太陽光発電の規制問題

再生可能エネルギー発電機器の中でも太陽光発電は一般の住宅にも普及が増加しており、災害時の電力確保、又は環境保全を考え導入しているなど様々な方がいらっしゃると思います。太陽光発電を巡ってのトラブルは結構あるようです。

読売新聞オンラインの記事

「川が汚れてから住民気づく…太陽光発電巡りトラブル続発、条例で規制も」(2月21日付)こちらを一部抜粋いたします。

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「うちの市では、『太陽光はお断り』と受け止められても仕方がない」

岩手県遠野市の担当者は言う。同市は、既存の条例を改正し、昨年6月、全国的にも厳しい「1万平方メートル以上の太陽光発電事業は許可しない」という新ルールを設けた。背景には深刻な環境問題がある。

市内を流れる一級河川・猿ヶ石川で赤茶色の濁りが確認されたのは2019年4月。濁水は、山奥の小さな川から流れ込んでいた。その小川のそばでは18年4月、約90万平方メートルの広大な敷地で太陽光発電の建設工事が始まった。雑木林を伐採した造成地で土がむき出しになり、雨が降ると泥水が川に流れ込んでいた。

「太陽光計画は全く知らなかった。川が汚れてから住民が気づくなんて、こんなばかな話はない」。猿ヶ石川近くの柏木平地区自治会長・多田裕さん(69)は憤る。濁水は流域の水田に流入したほか、川の生態系にも影響を与えた。ヤマメの養殖が一時停止し、アユの養殖量は減ったという。

多田さんら住民側は、施工会社のNECネッツエスアイ(東京)に抗議。同社は謝罪していったん工事を中断し、泥水を受け止める調整池などの対策を講じた。だが、濁水は止まらず、同社は今年9月中に対策を完了させると約束する一方で、約10万枚の太陽光パネルの設置を進め、発電は始まった。同社は「濁水を発生させたことは誠に申し訳なく、引き続き対策を講じる」としている。

この間、市は事業者側に対して書面や口頭指導を重ね、20回以上の現地調査などを行った。市の担当者は「太陽光をすべて否定するわけではないが、大規模な施設は地元への影響が大きく、規制が必要だ」と条例改正の理由を説明する。

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一部環境保全を推進している太陽光発電ですが、その反面で他の自然環境が破壊されてしまっては本末転倒です。周囲への配慮をせず、自分本意な行動をとる方が多くなると規制しなければならない事が増えていきます。良識を持って取組めば規制をかける必要が無いものも多いのではないでしょうか。規制が多くなり厳しくなっていくのは、社会にとって良いのか、悪いのか、考えさせられます。

 

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