WITH CORONA?

ウィズ コロナ?

会長

このテーマを選んだのは7月3日産経新聞に掲載された山中伸弥氏のコロナと「いかに共存するかが重要」という記事に触発されたのと、7月8日NHKのクローズアップ現代の放送中に「安心して行動するにはどうしたらよいか」という言葉を耳にしたことがきっかけである。

一口に感染症といってもランクがある。今度の感染症はWHO(世界保健機関)からパンデミック宣言が出されているとおり「全世界的流行」の感染症で8月20日現在死者78万人を出している最高度警戒レベルの感染症である。

「まだ世に知られて半年余りの未知の生命体」(7/19:日本経済新聞・春秋)、そのコロナの姿も症状も定かでなくワクチンはもとより確立された治療法や薬剤もないウイルスなのである。

そのコロナウイルスと「共存?」、どうやって付き合うのですか、というのが本音である。コロナウイルスが知られてから世界各国の首脳がコロナ戦争と表現した通り、コロナとの戦いと認識すべきと思う。

戦争の最中、いや、はじまったばかりの時期の敵との「共存」はあり得ないし、今は未知の敵を知ること、敵を徹底的に見つけることに全力を挙げるべきだと思う。

唯一の政策はPCR検査

今、コロナについてわかっていることは
❶爆発的なヒト・ヒトの感染力を持っていること
❷感染者に重篤な病状を引き起こし、死に至る危険があること
❸既存の医療機関に多大な負荷をかけ、一般の患者の治療が受けられなくなること
などがあげられる。

私たちがコロナ戦争で最優先でとるべき戦略は、「コロナ索敵行動」(コロナを徹底的に探し出すこと)である。コロナを検知する「PCR検査」をとりあえず、3都市圏で繰り返し全数検査を実施すべきである。これ以外に敵を見つけだし、コロナ禍を収束させる方法がないのである。

コロナ戦争は❶の爆発的な感染力との競争である。爆発的に増殖するコロナ感染の威力は世界各国で起きている現状を見れば明らかであろう。

コロナを野放しにしてコロナ感染者をモグラ叩きのようにたたいていては遅いのである。先月号に書いたようにロンドンでのペストの流行で指摘された「ウイルスを持った健常者(偽健常者)を見つけること」が最大の対策になるのである。

これには、PCR検査を逆用し、「偽の健常者」「真の健常者」を見つけることが、コロナ戦争に勝つ最大の作戦でなければならない。

なぜ、PCR検査を忌避?

全数検査が検討対象から外された経緯が週刊東洋経済(7/18)に掲載されていた。それによると❶PCR検査の効率性(検査しても約3割が「疑似陰性」「疑似陽性」となる恐れがあること)が劣ること❷費用対効果がわるいこと、この2点で全数検査が見送られたとのことである。

コロナによる経済的被害が何百兆円にも及んでいるのは、コロナ(第二次)補正予算の規模が108兆円にも及んでいるのを見れば明らかである。PCR検査予算72億円(5/25:西村大臣)と言わず、数兆円規模の予算をつけても、検査・隔離を徹底して行い、経済を一刻も早く回復させることがどんな経済対策よりも最優先にすべき事項である。

99.9%の国民を解放せよ

緊急事態宣言は全国民を「みなし感染者」として約2カ月間にわたって全国民の移動を自粛させた。コロナの爆発的な感染力を抑えるためにはやむを得ない措置として国民は粛々として政府の要請に応じた。しかし、政府は99.9%の国民を「みなし感染者」にしたままである。この国民に対して「あなたは安心して行動して大丈夫ですよ」「みなし感染者」から解放する必要がある。

Go To トラベルキャンペーンはウイルス拡散政策そのものである。

Go To トラベルキャンペーンも「PCR検査でクリーンな人はどんどんお出かけください。ステイホームにご協力ありがとうございました。お出かけの際は政府のGo To トラベルキャンペーンクーポンを是非ご利用ください」といえばどこの地方も“ウェルカム”になったに違いない。コロナを徹底的に見つけ出し、根絶させる検査体制の確立こそが、あらゆる経済対策の最優先施策であると確信している。

ドイツ国立ロベルト・コッホ研究所ロタール・ウィーラー所長は日本記者クラブで「感染者の早期発見につなげるため、現在ではPCR検査を一週間に110万件の検査体制ができた」と報告していた。

 

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 小川 湧三
 

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