会社の未来をデザインしよう
企業のビジネスモデル変革を促すツール「経営デザインシート」の利用が広がりつつあります。内閣府知的財産戦略本部が策定したもので、大企業のみならず、中小企業が経営改革や事業承継などに活用しています。
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ある中小企業では、”主要顧客への売上が減少した危機感からセミナーに行ってシートを知り、後継者と準備を含めて約1年かけてシートに記入。シートには5〜10年後の自社の姿を記入するので後継者も「自分のしたいことがわかってきた」と話す。自身の発案で会社のホームページを作り、難しい加工にも挑戦し、受注先の多様化を図っている。”
(2019年10月28日付日本経済新聞記事一部抜粋)
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シートの構成はA3版の1枚紙で知財戦略本部のウェブサイトから誰でもダウンロードして使うことができます。上下左右に分かれ、上には経営理念などを、左には従来のビジネスモデルを、右には数年後の自社を成り立たせるビジネスモデルを、下には将来と今を比べ、変化に必要な戦略や資源を割り出し、書き込む構成になっています。
シートの作成ポイントは「書けるところから記入する」ことです。思っていることを書き出すことで考えがまとまり、記入した事柄の不整合を調整しながら思考を巡らせ、深めてゆきます。
「経営デザインシート」は完成させることが目的ではなく、経営者自身で作成するプロセスが大切です。また、後継者や社員と一緒に作成することで、会社の強みや弱みを共有し、将来に向けた社員のベクトル合わせにもなります。将来像が定まっていれば従業員のモチベーション向上にも良い影響を与え、現場サイドからのアイデア提案なども期待できるでしょう。
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作成にあたっては外部サポートを活用することも有用です。記入に際して、LR小川会計グループなど外部のサポーターに説明しながら進めることで、思考の整理になるとともに、外部向けのコミュニケーションツールに仕上げるなど、いくつもの効果が高まります。
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