海外通信NO.56 日本とイギリスの医療制度の違い

姪のイギリス人の夫が配偶者ビザを取得し、来日してから1年が経ちます。これにより私たち家族は色々なことを考える機会が増えました。

今回は、医療制度についてお伝えします。

イギリスでは、すべての国民は基本的に無料で医療を受けることができます。医療は国民保健サービス(NHS:NationalHealthService)という公的機関が運営していて、その人が住んでいる住所から徒歩圏内のGPと呼ばれるかかりつけ医に登録を済ませます。医療サービスを受けたい場合には、まずGPに受診するために予約をし、診療を受け、GPが必要に応じて専門医を紹介する仕組みです。高度な診療や手術など、緊急ではないが必要な医療サービスを受けるためには、何カ月も待たなければなりません。

日本で彼が虫歯で歯科医を受診したときのエピソードをご紹介します。

虫歯の多さに医師は驚き、通院履歴について尋ねました。

イギリスでは予約から受診までに時間がかかるため、痛みがあるときだけ緊急で受診して痛みを抑えるだけで終わらせていたようです。医師は、虫歯だらけの彼に「このままでイギリスに返すわけにはいかない!」と、毎週休診日に診療してくれる事になりました。

私たちが普通に受けている医療サービスが当たり前ではないのだということに気づかされた瞬間です。

私たちは体調が悪くなった時、医療機関を選び加入している健康保険の保険証を提示して一定の自己負担で必要な医療を受けることができますが、日本でも「病院」は緊急性のある高度な手術や治療、「診療所」は日常的に起こる風邪やケガといった治療や慢性疾患の経過観察を担当、といった受診の棲み分けが始まっています。医療機関の効率化で待ち時間が少なくなるのは良いことなのですが、医療機関を自分で選べる現制度は残して欲しいと思います。

 

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