消費税の中間申告のしくみ

黒字でも赤字でもかかってくる消費税。決算を迎えて納付の金額が思ったよりも多かった経験はありませんでしょうか?
その大きな原因となっているのが消費税の中間申告のしくみです。

一般的におこなわれている中間申告の方法は「前年実績による中間申告」です。

この方法は前期の消費税の年税額(前期一年間で納めた消費税の金額)をもとに中間申告の金額が決まりますので、今期の売上や仕入れが前期と大きく変動すると決算で予想外の消費税の納税額となります。
以下では「前年実績による中間申告」のしくみを説明させていただきます。

前期一年間で納めた消費税の金額(前期の中間申告で納付した金額+前期の決算で納付した金額)が240万円の場合、今期の中間申告は1回となります。

中間申告で納付すべき金額は240万円×1/2で120万円となります。

今期の決算の結果、今期一年間の消費税の金額が250万円となった場合、決算で納めていただく金額は250万円―120万円の130万円となります。

ところが、売上が好調で今期一年間の消費税の金額が300万円となった場合、決算で納付していただく金額は300万円―120万円で180万円となります。

逆に残念ながら売上が不調で、今期一年間の消費税の金額が200万円となってしまった場合、決算で納付していただく金額は200万円―120万円で80万円となります。

このように「前年実績による中間申告」は今期の状況が前期と近い場合は、一年間で納める消費税を中間申告と決算で約半分ずつ納付する形となりますが、今期の状況が前期と大きく変動すると、中間申告の金額と決算で納付する金額が大きくずれてしまうこととなります。

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