M&Aと経営者のハッピー・リタイアメント

当事務所における事例

当慈雨所のお客さまのAさんは数年前65歳で自分と友人で創業した会社の全株式を売却して完全に会社から手を引き自分の人生を謳歌されている。

Bさんは規制緩和で業界が激烈な競争状態に入ることを予想され会社を仕入先に売却して本来自分がやりたかった研究生活に入られて充実した人生を送っておられる。

また、最近では、M&Aを繰り返しながら成長を加速され、後継者にバトンタッチされ今まで自粛してきたゴルフ三昧、気の置けない友人との交流を楽しみながら新たな創業者に対するエンジェルとして出発しようとされている。

D社では長年採算割れで苦しんでいたが、親会社の傘下(100%子会社)に入ることにより会社の担保に入れていた自宅の抵当権が解除され不安定な生活から解除され穏やかな余生を送ることができ、さらに後継者もNO.2として活躍している。

E社の社長は後継者がいないために55歳を期に親しい同業者へ会社を売却し、右腕として活躍している。

中小企業のM&A

ライブドアやUSENなど新聞報道に発表されているようにM&Aは中小企業に関係ないことのように思われがちであるが、私たちの周りも良く見てみると冒頭に挙げたように中小企業にもM&Aが結構身近に思った以上に数多くある。

今年3月イスタンブール(トルコ)で中小企業の経営者のハッピー・リタイアメントとM&Aをテーマにした国際会議が行われた。

中小企業の後継者難から、後継者のいない中小企業を、成長を目指している企業へ友好的買収により従業員、取引先も含めて買収会社も被買収会社も「WIN-WIN」関係の中で円滑なM&Aの仲介をすることができるネットワーク作りがテーマの中心である。

非公開会社のM&Aは敵対的な買収ではなく、原則としてお互いを良く理解したうえでの友好的なM&Aである。

M&Aは二つの側面を持つ

M&Aは二つの側面を持つ。一つは買い手で経営者がIPOを目指して、あるいは企業の拡大を目指している企業である。もう一つは売り手である。

売り手は①業績が好調だが後継者がいない、後継者の能力を超える規模になってしまった。②業績は好調だが、本業や自分のやりたい事業の資金を調達したい。③創業者が事業への思いを継いでくれる後継者がいない、後継者が他の職業に付いてしまった。④優れた技術だが資金的に開発に限界があるので研究開発を続けられる企業を探したい、などである。

M&Aは企業を買収したい企業と会社を売りたい企業があって成り立つ。買いたい企業はこれからの事業展開や成長を目指している企業である。売りたい企業は疎な背後にいろいろな背景を持っている。しかし、突き詰めていけば「後継者がいない」の一語に尽きる。

私たちはお客さまのM&Aを支援します。

冒頭に書いたとおり私たちの周りにもM&Aの事例は多くある。

後継者問題をどうしたらよいか悩んでいる経営者の方も多く、会社を経営しているある社長さんは、息子さんたちに事業を任せたいと思っていたところ、事業に対する考え方が全く違い自分が今まで営々と築いてきた今までの人生の散在が全否定されるようで非常に虚しい思いを切々と私に訴えたことを思い出す。

しかし、創業から2代、3代を経たいま、M&Aに対する考え方は大きく変わり、環境も整えられてきている。

私たちもこの時代の変化に応え、中小企業のM&Aネットワークに参加し、中小企業の経営者の成長とハッピー・リタイアメントの両方の観点からM&Aを積極的に支援しお役に立てればと考えています。

(小川 湧三)

 


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