失敗から学ぶ

人生にミスはつきものです。

人は日々の仕事で情報の伝達や納期の遅れ、不慮の事故に巻き込まれたりするなど、大小様々な問題に直面することもあります。また、新たな試みに挑戦してうまくいかない場合もあるでしょう。そういったときに、後悔から逃れられず気持ちを切り替えられなかったり、次も失敗するかもしれないと、チャレンジする気持ちにブレーキがかかる場合があります。

そんなときの気持ちの持ちようとして、海外で活躍した元メジャーリーガーの松井秀喜氏は著書の中で次のように述べています。

「『過去』は決して悔やまぬよう心掛けますが『未来』は違います。未来に対しては、自分に厳しくありたいと考えています。なぜなら、未来は自分でコントロールできるのですから」と。

松井氏は、やり直しの利かない過去を悔やむよりも、変えられる未来へ向けて、人一倍ひたむきに練習を重ね、その積み上げた努力が成績に繋がり、国民栄誉賞や野球殿堂入りとして評価されたのだと思います。

また、名将として名を馳せた野村克也氏は、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と述べています。この言葉は、江戸時代の剣豪であり、平戸藩の藩主である松浦静山の剣術書「常静子剣談」から引用されたものです。

成功には偶然の要素があり、その要因は実はわからないことが多く、反面、失敗には再現性があり、やってはいけない事をやってしまうと必ず失敗するということ、だから実際には失敗から多くのことが学べるという意味を表しています。

野村氏は負けた時に「敗因はどこにあったのか」「どうすればそのミスをなくすことができたのか」とチームで考える時間を設け、「これをやってはいけない」と、失敗の本質を知ることが、強豪チームを作り上げる条件の一つと考えたわけです。

「失敗は成功のもと」と言われるように、ただ、失敗を経験すれば成功するわけではありません。反省点や改善点を整理し、次にどう繋げていくか、対処することが大切であり、そのためには、失敗という肥料を肥やしに豊かな土壌づくりが大切なのかもしれませんね。

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 所長 小関 和夫

 



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