高校野球

今年も熱い高校野球の夏がやってきます。汗を流し、涙を流し、全力で挑む球児たちの姿には、いつもながら心が動かされます。そんな球児たちのある感動秘話を目にしましたのでご紹介します。

その息子さんは、高校3年生、野球部に入部したものの、万年補欠でレギュラーにはなれず、高校生活を終えようとしていました。そんなある日のこと、いつもは夜の9時までには、汗びっしょりになって帰ってくるはずの息子が、10時を過ぎても帰ってきません。

母親は友達の家に電話してみましたが、レギュラーのその子は8時半過ぎに帰ってきたといいます。思い余って、今度は警察に連絡してみましたが、「事故の連絡は入っていません」と。

そうこうするうちにまだ帰宅していない夫から「3年生でレギュラーになれんかった部員だけの引退試合があったんや、相手は、やっぱりレギュラーになれんかった、よその学校の部員や」と連絡が入りました。それは、3年間苦しい練習に耐え、レギュラーになれなかった球児同士のいわばせめてもの晴れ舞台でした。その引退試合は負けたものの「焼肉を食べに行こう」ということになり、あっという間に時間が経ち、あわてて家に電話したということだったのです。

こんな粋な演出をしてくれた両校の監督さんに拍手を送りたい気持ちになります。また子供たちも忘れられない最高の試合になったと思います。

さて、あの「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治氏の言葉です。「甲子園で勝った方の学校の校歌を歌う必要はない。負けた方の学校が校歌を歌えばいい。そうすれば決勝戦までに全ての学校の校歌が甲子園に流れる…、負けた方をホームべースに立たせて、勝った方はベンチの前で拍手して送ってやるのが、本当の強さであり、優しさではないか」と。

スポーツの世界では、レギュラーになれない人がほとんど、そしてどんなに才能があっても1人で練習することはできません。一緒に練習する選手がいるからこその話です。

組織でも同じです。一緒に支え合う仲間がいるからこそ、今の自分に繋がってきていることと思います。自分が支えられていることを忘れずに感謝の気持ちを深めたいものですね。

税理士法人LRパートナーズ
代表社員 所長 小関 和夫

 



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