社会人に求められる『リカレント教育』

近年、社会人が学び直しをする『リカレント教育』が話題となっています。

recurrentには、繰り返す・循環するという意味があります。リカレント教育とは、学校教育から離れ社会に出た後も、それぞれに必要なタイミングで再び教育を受け、仕事と教育を繰り返すことを言います。

また、リカレント教育は、個人を主体とし、仕事におけるスキルアップやキャリアアップが前提の学習であるとされています。学習する内容は多岐に渡り、デジタル分野を学習することもあれば、語学、簿記、介護などを学ぶ場合もあります。

従来であれば定年後は働かずのんびり過ごすといった生活ができていましたが、平均寿命の伸びにより100歳まで生きるとなると、生活の糧が必要となり、より長く働く必要が出てきます。また、充実した人生を送るうえで、長く働くことを選択する人も増えてくるでしょう。働く期間の長期化に伴い、働くうえで必要な知識やスキルを何歳でも、いつでも身につけられるよう、生涯学習の重要性がうたわれています。

生涯学習が重視される時代になり、リカレント教育も注目されるようになりました。

そこで学ぶことを推進するため、各種給付金・補助金などの支援制度が整備されています。

個人向けの給付金

・教育訓練給付金
・高等職業訓練促進給付金
・公的職業訓練

企業に対する支援制度

・人材開発支援助成金
・生産性向上支援訓練

日本は、少子高齢化により労働力が不足しています。従業員のスキルアップは、企業全体の成長に直結します。従業員が最新の知識や技術を身につけることで、生産性向上が期待できるでしょう。

国も助成金や補助金を出すなど、人への投資を積極的に支援しています。

リカレント教育は、就労者にとっては雇用の機会と収入を増やすことにつながり、企業にとっては、そのような従業員が増えることで組織全体の成長につながります。

ご自身の人生をより豊かにするために、リカレント教育の検討に踏み出す一助になれば幸いです。

 



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