海外旅行の事前準備の注意点
海外通信NO.86
海外旅行の事前準備の注意点
3年ぶりに、行動制限が全国どこにも出されていない夏を迎えました。旅行に行く姿や高校野球などの映像を見ているだけでも楽しくなります。
また、海外渡航のハードルが下がりつつあり、海外赴任している家族に何年かぶりで会いに行く方もいます。今回は、海外旅行の計画を立てる際に注意しておきたい点を見ていきます。
⒈渡航先での病気やケガの治療費の備え
国によっては高額な治療費がかかる場合があります。海外旅行保険に加入し必要補償額を確保すると共に、現在加入している保険についても、補償内容や、保険金請求手続きを確認しましょう。また、公的医療保険には海外療養費制度があり、海外の医療機関の診療を受けた場合、健康保険制度で認められている医療費については、帰国後に保険者（市町村や健康保険組合など）に申請すれば、国内価格に換算したうえで、自己負担分（通常3割）を除く部分が給付されます。
⒉中止・中断した場合のキャンセル費用・滞在が長引いた場合の滞在費用の備え
海外旅行保険の補償内容は様々で、ホテル等の隔離費用、航空機の変更費用を補償するものもあります。旅行のキャンセル費用のみを補償する保険もあります。
保険金請求手続きに必要な書類は、現地の医師などが記入した「内容明細書」や「領収明細書」など保険会社各社により違なるので、必ず確認しましょう。
⒊渡航先のビザの有効期限の確認
滞在が長引き超過滞在（オーバーステイ）になると罰則や罰金が科せられます。超過する場合の問合せ先（領事館など）を確認しておきましょう。
⒋クレジットカード・現地通貨を用意する
クレジットカードは、利用限度額を確認して、必要に応じて限度額を一時的に引き上げるか、海外キャッシングが利用できるようにしましょう。システム障害や場所によってはクレジットカードが使えない可能性があります。現地通貨は多めに用意すると安心です。また、予算を立てるときには、円安の影響で価格が上昇していることも考慮しましょう。
⒌情報収集の手段
旅行中にスマートフォンをインターネットに接続したい場合、レンタルWi-FiやSIMカードなどを手配しておくと、ストレスがなく利用できます。
トラブルが許容範囲内に収まれば、旅の良い思い出に代わることもあります。自分に合った旅の計画に加えて、しっかり事前準備をしておきましょう。
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