「MOCXION 稲城」物件見学会

第385回　ロングリレーションズ倶楽部

三井ホームの木造マンション
「MOCXION 稲城」物件見学会

今回は、三井不動産グループ、三井ホームが施工した、木造マンション【モクシオン】を見学させていただきました。京王相模原線「稲城」駅より徒歩5分の閑静な場所に立地しております。

地上5階建、1階はＲＣ構造、2階～5階は木造となっています。5層全て木造にすることも可能ですが、現在の法令では一部ＲＣ造とした方が経済合理性が高かったようです。

解錠管理はエントランスに設置された画像から人を識別する「顔認証システム」を採用しており、このシステムはエレベーターにも連動しているため居住階まで非接触で行く事ができるという「コロナ」対策として、現在の社会状況に合わせた新生活様式となっていることに共感を覚えました。

エントランスに入ると木造建築構造を生かしたアーチ型の天井等、木のぬくもりが感じられ入居者を温かく迎えてくれます。共用部分の廊下はやわらかい絨毯敷、玄関前の部屋番号プレートは木を使いお洒落にできており、まるでホテルに来たような気持ちになります。

各階一部屋を見学し、ある部屋では床の遮音性を体感できる足踏み装置が設置されていて下階で音の響きを体感し、またテレビの音を大きくして隣の部屋での響きを体感しました。足踏み装置からは多少の足音を感じ、テレビの音は多少の重低音の響きを感じましたが、この感じ方は人それぞれなのかもしれません。各部屋はＲＣ独特の梁等がなく広々とした作りになっており、見学した部屋では1台の空調機で全室の温度環境を管理するなど、木造構造も相まってＲＣでは感じられない柔らかな空気を感じました。断熱性においては、オリジナルの断熱パネルを使用しているとの事で、屋根全体で断熱しているため外気に左右されにくいとの事です。

最後に見学した部屋は1階になりますが、1階はＲＣ構造となっており、木造の部屋を見学した後だったためか木造の持つ温かみとは違っていて少し冷たい感じを受けました。

それぞれの部屋で木造建築ならではの温もりと優しさを感じることができる住空間は、これからの時代にふさわしいマンションの工法だと感じることができました。