傾聴力を高めよう

特集・職場を はなまる にするマナー

~ 傾聴力を高めよう ~

コミュニケーションの基本

マナー

季節は春、新年度の始まりです。桜の開花とともに春の訪れを喜びたいところですが、新型コロナウイルスの猛威は未だ衰えず2年が過ぎました。外出制限やリモートワークなどでコミュニケーションにも変化が起こり、誰かと直接会うことの大切さをありがたく感じるようにもなりました。この機会に改めて、話す・聞くという基本的なコミュニケーションについて考えてみたいと思います。

仕事の場面では年齢や立場も様々な人が集まり、考え方や性格、価値観は人ぞれぞれです。関わる人が多くなればなるほど自分の思い通りに物事を進めることは難しいものです。相手の要望がよくわからない、自分の考えが相手に的確に伝わらないと悩むときは、まず「話を聴くこと」に集中してみてはいかがでしょうか。

傾聴とは

相手の話に耳を傾け、聞き漏らさないように熱心に聞くことを「傾聴」と言います。傾聴力とは、「話を最後まで聞く」「相手の考え方を受け止める」「物事の背景や経緯を理解する」という技術です。物事の結果だけではなく「どうしてこういうことが起きたのか?」「なぜこのように対応したのか?」という背景や経緯、相手の考え方まで聞くようにすると、「そんな事情があったなんて聞いてないよ」「最初に言ってくれればよかったのに」というトラブルを防ぐことができます。

また人間には、誰かに理解されたい、肯定されたいという欲求があります。自分に関心を持ってくれる人、好意的な態度で接してくれる人、話をしっかり聞いてくれる人には、安心して自分の考えを話したくなります。「これからもこの人に相談しよう」「困ったときには話を聞いてもらおう」と感じ、信頼できる相手と思うようになります。傾聴力の高い人の周囲には、「話を聞いてほしい」「相談に乗ってほしい」という人が多く集まり、仕事相手としての信頼度がより一層高くなるでしょう。

傾聴力を育てよう

反対に「傾聴力が低い人」とは、相手の話よりも自分の話ばかりになってしまう人です。相手の話に関心を持たず「話を途中で遮る」「自分のことに置き換える」「自分の主張を押し付ける」という態度の人に、物事を相談したいと思えるでしょうか。「どうせ私の話なんて聞いてくれない」「勝手に決めつけられる」と不信感が募り、対話が更に少なくなります。

傾聴力を育てるには、時には忍耐力も必要です。自分の意見や感情は抑えて、最後まで話を聞き意見を受け止めるように努めましょう。相手を尊重し理解するように努めることで、自分自身も信頼を得ることができるのです。

思いやりを形に

相手を尊重した心配りができてこそ社会人として成熟した人物といえます。目に見えない「思いやり」を行動によって目に見える形にすると、お互いに幸せな気持ちで過ごすことができます。その思いやりの気持ちこそマナーの基本です。いつでも周囲への思いやりの気持ちを持って仕事に取り組んでいきましょう。

 

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