第41回 偽ウイルス感染通知にご注意下さい

情報セキュリティ連載
第41回 偽ウイルス感染通知にご注意下さい

今回はWindowsパソコンの偽警告被害についてです。

1 偽警告とは

パソコンがウイルスに感染していないのに感染したという偽の警告を表示し、そこの記載しているアドレスや電話番号にアクセス、連絡させウイルス感染させたり、金銭を要求したりする詐欺の一種です。

2 偽警告の例

写真のように「パソコンが破損する恐れがあります」という通知がパソコン右下に表示され、「ここをクリック」をクリックすると、ウイルスサイトに接続される、というものです。

3 ウイルス対策ソフトが入っていても表示されてしまう

偽警告の被害が無くならない一番の理由は表示がウイルスではなく一種の広告表示機能を利用したものであるため、ウイルス対策ソフトが入っているパソコンでも表示されてしまうという点にあります。

また、今回の偽警告は、パソコンのインターネット閲覧や文章作成などの処理の際、発生するゴミの一部に紛れるため、非常に探しづらくさせています。

4 偽警告の手口

この見つかりにくい場所から偽のウイルス感染通知や偽のパソコン破損を通知し、そこに記載されているURLからウイルス感染を誘導させたり、悪質なものはブラウザとマウス操作を奪う形での偽警告を通知してきます。

そのため、クリーナーソフトというソフトを使いゴミを除去する課程で偽警告を除去する必要があります。

5 クリーナーソフトとは

パソコンでのインターネット検索や文章作成は、様々な処理をするなか断片化されたファイルや、一時的なゴミファイルなどを生成してしまいますが、自動で除去することは出来ず、溜まっていってしまいます。

これらのゴミを掃除するソフトがクリーナーソフトというものです。クリーナーソフトの代表例は「C Cleaner(シークリーナー)」と呼ばれるものです。商用利用等の有無がありますので使用パソコンの状況に従い利用してください。

6 クリーナーソフトを使用しての偽警告の除去

基本的なクリーナー機能の掃除で偽警告は除去されます。

なお、ブザー音を鳴らすものもありますが、このブザー音はパソコンをミュート(消音)にすれば消えます。

7 クリーナーソフトのレジストリ関連などの操作には注意!!

クリーナーソフトはパソコンの動作を軽くしたりする効果がありますが、強力なものは操作を誤るとパソコンが起動しなくなるという点にも注意が必要です。

一般的には古いレジストリ(パソコンの設定情報)の掃除等です。これを誤って掃除してしまうとパソコンが起動できなくなる恐れがありますので注意してください。

さいごに

偽警告は赤く表示したり点滅、ブザー音を鳴らしたりと、使用者を心理的に追い込むものですが、通知機能を悪用した通知にすぎません。その通知は無視して、慌てずにクリーナーソフトで掃除しましょう。

 

お問い合わせ

神奈川県川崎市で税理士・社会保険労務士をお探しなら

LR小川会計グループ

経営者のパートナーとして中小企業の皆さまをサポートします



第41回 偽ウイルス感染通知にご注意下さい” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。