どうなる不動産市場

新型コロナウィルス感染症が不動産市場に及ぼす影響 第2弾

第368回 財産承継研究会

今回の財産承継研究会は、前回に引き続き「新型コロナウイルス感染症が不動産市場に及ぼす影響」についてお話していただきました。

講師:株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託
   代表取締役 平田 明 氏

日本では、分譲住宅や賃貸アパート、マンションの供給過剰が起こっていると言われています。海外の市場では新築の建物が出回ることがあまりありません。海外の建物の新築と中古の比率は2:8であると言われています。日本はその逆で、新築と中古の比率は8:2と言われています。

これによって、分譲住宅では販売不振により価格の下落、地価の下落という弊害が起きてしまいます。

また、アパートやマンションでは、賃料の下落や空室の増加が目立っていきます。これらは資金繰りの悪化や、金融機関の返済期間の延長の拒否等が起きてしまいます。

コロナウイルスによる影響として、起こると思われることを挙げていただきました。

まず1つ目は、良い物件の売り物が増える可能性が高いということです。ただ、こういった物件は欲しい人がたくさんいるため、水面下でやり取りがされて終わることが大半のようです。そのため、良い物件を手に入れるためには、フルローンで融資審査に時間がかかる人より、買い替え等で現金が手元にある人は時間がかからず購入できる可能性が高いようです。

2つ目は、賃料を安く貸しているところの立ち退き料が不要となる場合があります。賃料が安いと立退き料は高額になりやすい傾向にありますが、コロナウイルスの影響で自主的にテナントから出ていく可能性があるからです。

今後、人口減少や、2022年の生産緑地問題があります。今ある問題を楽観視せず、状況によっては第三者の調査を入れて、どんな選択肢があるのかを把握することも大切です。資金繰りが上手くいかない、納税資金が足りない等、後々に何倍も苦労する前に中長期的な視野を持って動くことが大切だと思います。

 

♥ 次回の財産承継研究会の開催日 ♥

2020年11月13日(金) 16時00分~18時00分

☎044-811-1211(石井・駒まで)

お申し込みは こちら

 

 

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