売れないものを売る!ズラしの手法

~なぜお金もかけずに、どん底商品を復活させられるのか?〜

私は、「どうすれば、なかなか売れない商品が売れるようになるのか?」について考えることがあります。

そのなかで、街の本屋さんが紹介していた殿村美樹著『売れないものを売る!ズラしの手法』という本に出会いました。表紙に「なぜお金もかけずに、どん底商品を復活させられるのか?」と書かれていたため、興味深く思いました。

商品を売りやすくするための手段として設備投資が挙げられますが、資金力が限られている中小企業では難しいことがあるからです。今回はこの本から「場所をズラす」事例を紹介します。

★地方で売れずに都会で売れた!価格が高過ぎるトマトゼリー

岡山にある角南製造所という缶詰製造会社は、誰も想像さえできなかったトマトが丸ごと入った巨大ゼリーを商品にしました。「女性はゼリーが好きだから」という理由で、特に地元岡山の女性に喜んでもらえると思ったそうです。

ところが、こだわりが過ぎたためコストが嵩み、どう見積もっても500円で売らなければ採算が合わなくなってしまいました。地元の主婦が日々の買い物をするスーパーや百貨店で売り出しましたが、500円のゼリーにお金を払う主婦はほとんどいなかったそうです。

この商品の転機となったのは、売る「場所」を東京都心に変えたことでした。こだわりの商品ばかりの東京都心の高級スーパーで、営業部長自らが店頭に立って500円の巨大ゼリーを売り始めたところ、人気を集めるようになりました。

また、それを東京のテレビが取り上げたことでいきなり脚光を浴びて、岡山県の名産品として扱われることになりました。

商品を売る場所を岡山の女性から東京のOLへズラしたことで、売れない理由となっていた価格の壁を越えることが出来たのです。

私はこのことを知って、ちょっとした発想の転換で、なかなか売れない商品をヒットさせることが出来ることを学びました。今回、紹介した地方から都会に売る場所をズラす以外にも「店頭で売れなかった商品をインターネットで売る」「小売店で売れなかった商品をスーパー銭湯で売る」などの方法もあると思います。

お客さまが扱われている商品のなかに、なかなか売れない商品はありませんか?その商品を売る場所をズラしてみると打開するきっかけになるかもしれません。



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