金融機関が見ている格付け評価のポイント
金融機関から資金を調達する際、金融機関はあなたの会社のどこを見ているのでしょうか。
まず、金融機関へ借入の申し込みをすると、金融機関は審査に入ります。決算書から企業の格付け評価を行い、資金調達目的や金融機関との取引状況、担保物件の分析等を経て、決済に至ります。
その内の決算書による格付け評価ですが、次のような内容に基づいて評価を行います。
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①自己資本比率
会社の資本が返済義務のない自己資本にてどれだけ調達されているかという比率です。30%以上が安定している企業とされます。
②流動比率
現金化しやすい資産(流動資産)と短期の支払いを求められる負債(流動比率)の比率です。130%~150%が目標数値とされます。
③インタレストカバレッジレシオ
借入金の利息を営業利益でどの程度まかなえているかを表す比率。10倍以上が理想とされます。
④総資本経常利益率
これまで調達してきた資本に対して生み出した利益の割合。5%以上が望ましいとされます。
⑤売上高経常利益率
売上高に対して、日常的に発生する利益(経常利益)の比率。3%以上が望ましいとされます。
⑥債務償還年数
既存の債務が正常運転資金にて完済に要する期間。10年以内が望ましいとされます。
⑦経常利益増加率
前期と比べて経常利益が増加しているか。
⑧固定長期適合率
固定資産の調達原資が自己資本もしくは長期返済の負債でまかなわれているかを指すもの。100%以下が望ましいとされます。
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その他に、売上高や自己資本の実額、連続黒字、連続赤字等が評価基準になります。
個別の算出方法については、弊社担当者までご連絡下さい。
本稿はあくまでも決算書で見られる項目になります。このほかに、市場の動向や規模、経営者の人間性等、決算書以外の評価もありますので、先述のポイントが理想的ではなくても資金調達可能性は大いにあります。
借入の検討の際は、お気軽に弊社担当者までご相談下さい。
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