『ザ・ゴール2』コミック版を読んで

ゴール22016年3月エリヤフ・ゴールドラット著『ザ・ゴール』(ダイヤモンド社)シリーズ最新刊/岸良裕司監修『ザ・ゴール2』コミック版(ダイヤモンド社)が発売されました。『ザ・ゴール』は、1000万人が読んだビジネス小説で、世界的ベストセラーです。

「企業とはコストを削減することばかりに目を奪われていて、重要なことを忘れている。プロジェクトの目的は、コストを削減することではなく、お金を儲けることだ」のように、「常識的に考えると正しいとされることが、真理ではないこともある」ということが書かれています。

私が『ザ・ゴール2』を読み、一番興味深いと思ったところは、UDE(好ましくない現象)をリストアップし、その因果関係を図にすることにより、すべてのUDEの原因がわずかひとつか、ふたつの根本にある問題から来ていることを明らかにする「現状ツリー」という手法です。「たくさんのUDEを1つずつ消そうとするより、『根本』の問題に集中して取り組む方が効果的。まずは『根本』の問題をはっきりさせることが重要」という気づきを得ることができました。

また、企業の『根本』問題を明らかにするためには、一人ひとりが安心して自分の意見を発信することができる雰囲気づくりが大切だと思いました。私はそのような雰囲気のなかでは、3つのことが起こりにくいと思います。その3つとは「①人のせいにする②対立は仕方がないことだと考える③分かっていると言う」です。一般的にはそれらを起こりにくくすることは難しいとされがですが、私は『ザ・ゴール2』を読み、「できるかもしれない」と思いました。

これらのことから、お客さまにもオススメしたい『ザ・ゴール2』ですが、ビジネス小説版は、375ページもあり、まるで辞書のような厚さがあります。

そのため、本屋さんのビジネスコーナーで見かけても、手に取りにくいところがあると思います。しかし、今回、ご紹介させていただいたコミック版は、238ページというコンパクトサイズにまとめられています。また、コミック形式なので、「小説は、ちょっと苦手だなぁ」という方でも、気軽に読むことができると思います。

『ザ・ゴール2』コミック版。本屋さんなどで、手に取ってみてはいかがでしょうか?

 


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