存在感を強めるビットコイン


英国のEU離脱により金融不安が起こる中、価値を高めるビットコイン。EU、アメリカ、中国で多くの利用者がおり、通貨の一種となっています。さらに最近ではインドでも市場が急速に拡大しておりその価値がさらに高まりつつあります。

ビットコインの最大の特徴は国家のような管理主体がないことです。通常国がインフレを起こすとその国のお金の価値は下がります。つまり国の景気に左右されます。これに対し、ビットコインは国家の管理下に入らないため国の景気に左右されません。いわばインターネット上の金(ゴールド)のようなもので金融不安が起こりやすい状況においてはビットコインの信用性は相対的に上がります。

次に、ビットコインのもう一つの特徴として送金システムに使われる技術ブロックチェーンが挙げられます。従来の取引は金融機関が管理する金融システムで記録されるのに対し、ブロックチェーンでは複数のPC間で取引を記録しあうため従来の金融システムが必要なくなります。従来の金融システムは送金・決済システムに莫大なコストをかけていましたが、これがブロックチェーン技術によりほぼゼロになります。

ブロックチェーン技術を利用すれば金融機関を介さずに誰でも送金や商品の売買をすることが容易にできてしまうため、金融機関は抜本的な業務の見直しを迫られています。この為世界中の金融機関がこの技術を採用始めています。

日本では三菱UFJ銀行がMUFGコインというサービスを開始予定で、特徴として銀行預金をMUFGコインにしてユーザー間で直接送金処理ができます。今まで金融機関に預けているお金は送金するのに手数料がかかりまた時間的制約を受けていましたが、このMUFGコインはユーザー間で直接取引をするため、手数料や時間的制約がなくなります。

ビットコインはアメリカではスターバックスコーヒーやDELL等で利用でき、日本でも金券の売買をするサイト「アマテン」や大手ECサイト「DMM.COM」で利用出来るようになりました。

今までクレジットカード決済を行っていた店舗ではカード売上の数%が手数料として取られていましたが、ビットコインを採用すれば、手数料がなくなり、入金も早くなるので現金売上とほぼ変わらずメリットが大きくなります。訪日外国人も増加傾向にありビットコインが利用拡大する可能性があると思われます。

 


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