嫌われる勇気

倫理経営やぶにらみ
年寄りの冷や水 第31回

年寄りの冷や水「嫌われる勇気」はアドラー心理学をわかりやすく理解してもらうために岸見一郎、古賀史健氏が書いたものである。

この本を読んだ第一印象は倫理法人会で学んでいる純粋倫理(くらしみち)を心理学という論理体系で解説しているように感じ、読んだ直後の会員スピーチで思わず紹介したものである。

純粋倫理が人との関係を律するように、アドラー心理学も「すべての悩みの原因は対人関係である」として個人心理学を提唱している。

純粋倫理は純情(すなお)な心になるように自己革新を図ることを目的としているが、「アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学です」と他人を変えるのではなく自分を変えなければ幸せにはなれないといっている。アドラーは「人は今この瞬間から幸せになることができる」と言っているのである。

倫理法人会の歌詞に「人のよろこびわがよろこびに」とあるが、アドラーも次のように言っている。
嫌われる勇気旅人が北極星を便りに旅をするように、われわれの人生にも「導きの星」が必要になる。この指針さえ見失わなければいいのだ。

「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ迷うことはないし、何をしてもよい。

関心のある方は是非ご一読いただき感想をお聞かせください。

小川 湧三

 


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