「無意識的有能」
何かを学習し習得する場合、その習得の過程を4つの段階に整理したものです。
その4段階は次のように整理されています。
①無意識的無能(知らないしできない)
あることについて知らないし、知らないことさえ知らない状態
②意識的無能(知っていてもできない)
知識は得たが実践することはできない状態
③意識的有能(考えるとできる)
ある程度できるようになっているが、意識しないと実践できない状態
④無意識的有能(考えなくてもできる)
意識しなくても実践できている状態
①から②の段階に進むためには、まず「知る」ことが必要になります。
次に②から③の段階に進むためには、「練習」が必要になるでしょう。
そして、それが「習慣」になるまで「反復継続」することによって③から④の段階へ至ることになるのです。
(これは以前お話しした「守」・「破」・「離」に通ずるところです。)
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このように整理してみると、自分が今どの段階にいるかを認識することにより、次の段階に進むため自分がなすべきことが明確になってきます。
また組織の側から考えたときには、それぞれの段階に応じたツールや仕組みを組み立てることが、組織全体の習熟度を効果的に引き上げていくために必要なのではないでしょうか。
一度自社で使われているツール、業務のルールを、4つのどの段階で必要なものか整理してみるといいでしょう。
きっと何のために必要なツール・ルールかが明確になります。
例えば、最近はやりの「ゲーミフィケーション」と手法は「習慣化」を進めるために遊び感覚を取り入れたものですね。
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よく言われる「企業風土」「企業文化」というのは、実は組織としての「無意識的有能」(意識しなくても実践できる状態)の領域の集合体なのではないでしょうか。
株式会社LR小川会計
代表取締役 小川 泰延
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