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倫理経営やぶにらみ
年寄りの冷や水 第29回
電車の中で老婦人が二人で会話していたことを小耳にはさんだことから。
会話の中身はある整体院での出来事らしい。「若い人ばかりちやほやして」「ポイントカードの割引を説明してくれない」「順番待ちを狂わされる」「施療中には若い人とは楽しそうに会話をしているのに私たちとは…」等など。あのお店は人を見て接客している、という趣旨のことであった。
電車の中での会話を聞きながら「いつ、何処で、誰が行っても常に正しい…」という「万人幸福の栞」8ページの〝常に正しい〟のフレーズがふっと思い浮かんできた。
事業をしている限り私たちもお客さま相手に仕事をさせていただいている。このお客さまと日頃私たちはどう接していったらよいのであろうか。
「お客さまは神様である」という言葉はよく聞くが、私はお客さまの服装、言葉遣い、事業の大小、財産の多寡に関係なく接するように心掛けているが、慣れてくるといつの間にか人によって言葉遣いや態度が変わっていることに気付く。
一方、「朱に交われば赤くなる」ではないが「元気のある人と交われ」「明るい人と交われ」「良い人と付き合え」「人を選べ」など人を見て付き合えとも言われている。
心の中では「いつでも、どこでも、誰にでも」と相手をそのまま受け入れられるように呟いているが、反省させられた一日であった。
小川 湧三
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