庭師になる ~コンパニオンプランツ~

ふれあい囲碁でつながる街づくり

一緒に栽培すると互いの成長によい影響を与える植物の組み合わせを「コンパニオンプランツ(共栄作物、共存作物)」と言います。例えばトマトとバジル。トマトは水を少なくして育てると甘くなります。一方、バジルは水をたくさん吸収します。だから両者を一緒に育てると相性がいい、という訳です。

仕事においても「相性のいい組合せ」があるのではないでしょうか?相性のいい人や仕事を組み合わせることで、価値ある仕事をする上で大切な「時間」を作り出すことができるのではないか。今回はそんなテーマを考えてみます。

「くまモン」の仕掛人として知られる小山薫堂さんの会社、オレンジ・アンド・パートナーズの受付はパン屋さんです。と聞いても何のことだかすぐにはわかりません。元々は普通の受付だったのですが、「待ちの時間がもったいない」と考えた小山さんは会社の通りに面した部分をパン売り場に改装。そこに秘書の方に立ってもらって街の人にパンを販売することにしました。

商談でお客さまが来社されたときは横の〈秘密の扉〉を開けて社内にお通しします。「お客さまに喜んでもらおう」という想いがあったそうですが、「街で生活している人と私の会社とが繋がっている」と実感することにもなったそうです。このケースは、小山さんと秘書の方の信頼関係をベースに、秘書の仕事とパン屋さんの仕事の意外な相性が実現されていて面白いです。

私たちはよく「時間がない」「忙しい」と言ってしまいがちです。でも、「この仕事は本当に私にしかできないことだろうか?」「この仕事を私より上手にできる人は誰だろうか?」という問いを常に持ちつつ、仕事上のコンパニオンプランツとなってくれる人との協力関係を築くことができれば、組織全体として時間を有効活用できるはずです。

会社の仕組みや雰囲気がそのようになっていれば、その会社は強い組織と言えるでしょう。ある部署にとっての繁忙期は、別の部署にとっては閑散期かもしれません。また、ある業界にとっての繁忙期は別の業界にとっては閑散期でもあるでしょう。大局的な見地に立てば、私たちの外部には助け合える存在がたくさんあります。

近い将来、疲れ知らずの〈人工知能〉が私たちのサポートをしてくれる時代がきます。そうした時代になっても、適材適所やチームワークで価値ある仕事をするために、〈庭師〉のような存在が必要とされ続けるでしょう。

 

【お問い合わせ】

㈱LR小川会計 川本 祐司
(ふれあい囲碁ネットワーク   神奈川 事務局兼任)

TEL 044-811-1211(代) / FAX 044-811-1212
mail : fureaikanagawa@yahoo.co.jp

 


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