いろいろな角度から見る不動産

財産承継研究会 第317回

【テーマ】
いろいろな角度から見る不動産

【講 師】
LR小川会計グループ 税理士法人LRパートナーズ
不動産鑑定士・税理士  新富 達也

○不動産の評価額はどう決まるか○

不動産の評価額は、その利用のされ方をどう見るかによって決定されます。具体的に言うと、その不動産にとって最も有効と考えられる利用方法に基づいて決定されます。

この「最も有効な利用方法」のことを『最有効使用』と言いますが、現在ある不動産が必ずしも全て最有効使用されているわけではなく、評価額が大きく変わる可能性があるということに注意が必要です。

○大規模画地について○

大規模画地とは、近隣地域の標準的な画地に比べて面積が大きい土地のことを言います。標準的な大きさの画地であれば最有効使用の把握も容易ですが、大きいものになるとそれだけ利用の選択肢も多くなります。

例えば、住宅地域内にある大規模画地であれば、最有効使用の候補としては、戸建住宅素地、分譲マンション開発素地、賃貸マンション建設素地等が挙げられます。

また、上記の候補の中でも、納税者の視点だと最有効使用は戸建住宅素地、別の立場の視点だと分譲マンション開発素地、というように、見る側の立場によってあるべき使用方法が異なる場合があります。

そのため、各候補についてそれぞれどのくらい儲かるかという観点からの分析が必要となり、その中で最も儲かる方法に基づいて不動産の評価額が決定されるのです。

○まとめ○

198_7P_fmt以上の通り、不動産の評価額はその最有効使用で変わってきます。特に、土地が大きければ考え得る使用方法も多くなるため、幅広く検討することが必要になります。また、他の不動産についても同様です。今一度ご自身の不動産についてご検討してみてはいかがでしょうか。

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